12
「はぁ、はぁ」
美音は寝そべりながら祐樹の腰に抱きついている。
今までの行為を全て座りながらやったせいか、祐樹のズボンは美音の愛液で汚れていた。
果てて疲れている美音の頭を撫でながら、美音の左手を自身の性器に持って来させた。
美音の唾液で濡れている祐樹の性器はまだ大きなままだった。
美音の手で自慰を行なおうとした祐樹だったが、美音はそれに気付くとムクッと顔を上げる
「美音さん、疲れたでしょ? 勝手にやってるから休んでていいですよ」
「ううん、先生に気持ちよくしてもらったんだから、ウチも先生のこと気持ちよくしたいんだ」
美音は手を動かした。
「舐めていいでしょ?」
上目遣いで再び小悪魔のような表情を見せる美音に祐樹の性器は硬さを増していく。
「じゃあお願いしようかな。いきそうになったら言いますね。」
「もうそんなに遠慮しなくていいよ、口に出していいからさ」
美音は怒ったような表情を見せ、頬を膨らませる。
「え、でも……」
「口に出しても処女を奪ったことにはならないだろ? 口に出すと男は気持ちいいって雑誌に書いてあったし」
美音の読んでる雑誌は一体どんな内容なんだろうと気になったが、美音に甘えることにした。
もうこんなチャンスはないだろう。美音のような可愛い子、そして17歳の子の口に出すなんて。それに祐樹は口内射精を経験したことが無かった
「精子って美味しくないですよ? 覚悟してくださいね」
決して自分で味わったことはないが、苦いという話は聞いたことがあった。
「先生なら美味しくなくてもいいよ」
そう言うと美音はゆっくりと性器を口に含んだ。口の中で小さな舌が再び無造作に動いている。
「んっ、んっ……」
ちゅっ、ちゅっという美音が性器を愛撫する音が祐樹の意識を遠くさせる。美音の舌使いが上手いのかどうか祐樹には分からないが充分な気持ち良さだった。
祐樹の右手が美音の乳房を掴んだ。射精感が増していく度、美音の乳房を強く揉んでしまう。そして祐樹の限界が迫ってきた。
「あっ……美音さんっ」
美音の頭を軽く抑える。下腹部から腰の辺りに例えようのない感覚が襲う。
「あっっ』
美音のざらついた舌が亀頭に絡み付いた瞬間、祐樹は美音の口の中に思いっきり精子を放出した。
「美音……さんっ……!」
「んんんっ………!」
今までに味わったことのない快感だった。溜まっていたものが惜しげも無く放出される感覚、それも無機質なティッシュに出すのではなく美音の口に。祐樹の全てを美音は口の中で受け止めた。美音の口の中では、熱い精子が口全体に広がっていた。
射精してから20秒程経ち美音は、ちゅるん、という音を立てながら精子を吸い取るように祐樹の性器から口を離した。
「んっ」
「はぁ、はぁっ」
快感の余韻で動けない祐樹だったが、頬を膨らませている美音を見て急いでティッシュボックスを探した。手を伸ばしティッシュを数枚取ると美音に渡す。
「うぇえ……」
美音が少し口を開くと口の隙間から手のひらに乗せたティッシュに向かって精子が流れた。どうやらかなりの量が出てしまったらしい。
「精子ってこんなに沢山出るの?」
美音は口を拭きながら少し不機嫌な顔をした。
「う〜ん、気持ち良かったり、してなかったりだと多くなりますかね」
「まさかこんなに出るもんだと思わなかったよ」
「あんまりに気持ちよくてつい」
「先生が満足なら、ウチも嬉しいよ」
美音はティッシュをポイッとゴミ箱に捨てると、乱れている服装を直した。祐樹も美音を見て自分が下半身が丸出しなことを思い出しズボンを履くのだった。
お互いふうっと一息つくと美音が祐樹に抱きつく。
「先生って悪い先生だね。生徒に手ぇ出しちゃうんだから」
「……返す言葉もないです」
「でもこんな気持ちになったの初めてだったなあ」
自分は単純なのかもしれない。今まで恋愛なんて興味なかった。なのに頭を撫でられたとき、心の中に温かいものと性的興奮を感じてしまった。今まで開けたことのないフタを開けられたようなそんな感覚だった。初めてがこの優しそうな男で良かった。処女は貰ってくれなかったけどそのうち意地でもあげるつもりだ。
美音は、ふふっと笑った。
「美音さん、もうそろそろ暗くなりますから帰らないと」
「え〜、別に泊めてくれてもいいんだぞ?」
美音は不貞腐れ、祐樹を軽く睨む。
「ダメです。流石に怪しまれますから。親御さんも心配します。」
そんな美音を気にせず、祐樹は教師ぶったことを言った
「はぁ、相変わらず固いなぁ。そんなんだからモテねえんだよ先生は」
「僕は教師なんですから。それにモテないのは関係ないです。さっ、美音さんの自宅まで送って行きますよ」
「しょうがないなぁ、じゃあ最後にキスしてくれたらいいよ」
三度、小悪魔のような表情で祐樹を見る美音
「……分かりました」
祐樹はしっとりとした美音の唇にキスすると美音の口からは青臭い匂いがした。