第一章
出会い

真っ白なベットに寝ていた少年は、静かに目覚めた。


枕元には、見舞いの花束や手紙などがおいてある。


「早く学校に行きてーなー。」


そうつぶやくと、彼は毎朝恒例の散歩へと向かった。



彼にとってこの入院生活は、苦痛でしかなかった。

高校生になって、ようやく友達ができはじめ、楽しくなってきたその時期、不運な交通事故にあい、足を複雑骨折、入院する羽目になった…



最近やっと慣れてきた車椅子を操作して、病院の敷地内を周る。

田舎だからか緑が多い。しかし面積は結構広いようだ。


朝6時のこの時間は、早起きのお爺さんお婆さんが数名いるだけだ


しかし、この朝だけは違った。

大きな木の下のベンチに腰掛けて、読書をする、ピンクのパジャマをきた少女。

ショートカットで色白、清楚な感じ、まさに彼のタイプだった。



かわいい!でも、誰だろ?俺と年が近い人は把握してるはずだけど…
新しくきた人かな。


彼女の事が気になった彼は、彼女のもとへと向かった。しかし、自分の元へとやってくる男の姿をみると彼女は走って去って行ってしまった。



これが、森田雄介と、島崎遥香の出会いだった。



■筆者メッセージ
久しぶりに書きました。コメントよろしくお願いします。
サイダー ( 2013/10/20(日) 13:03 )