第九章
12


駅前の小さな広場

休日のためかなり賑わっており、フリーマーケットも開催されていた


木製のベンチに腰かけてさっき買った暖かいカフェオレを飲む




「ふう……」

寒い体に染み渡る



ちょっとした拍子にすぐ睡魔に襲われる


睡眠不足なのか、ストレスによるものなのか自分でもわからなかったが静かに目を閉じた



















「ねえ!諒くん…諒くんってば!!」




俺が目を覚ましたのは体を揺すられ耳元で声が聞こえたからだった



「あ…ゴメン!」

今の状況に気づいて慌てて起き上がる



「よく、こんな人目があるところで熟睡できるね…」


怒ってるというよりは半ば呆れられたようにそう言われた


「ちょっと寝不足でさ…」

そう適当な言い訳をすると彼女は笑ってくれた



「もう…しっかりしてよ…まあいいや、早く行こうよ」












BBQ ( 2013/11/04(月) 22:39 )