第七章
08


「可愛いな〜、あ!こっちも!」

どうして女の子はファッションに敏感なんだろうか

木崎は俺の存在を忘れて店から店へと服選びに必死だ


少し疲れたな…ベンチで休もうかな…

俺は近くにおいてある細長い木製のベンチに腰掛けた


商店街も見渡す限りクリスマス一色


腕を組んで歩くカップル

サンタの置物を見つけてはしゃぐ男の子




ふと俺はその横の光るものが気になった

お婆さんが机に商品を広げている

雑貨屋さんかな…



俺は立ち上がりそこへ向かった







BBQ ( 2013/10/12(土) 00:15 )