第七章
05


「なぁ…木崎…」


まだ泣き止まない木崎

しかし俺は続ける


「お前さ、昔高柳さんと一緒に弁当食ったときに言ったよな『何でもするから』って」


無意識に口が動く

もう止まらないし、止めようとも思わなかった


これが本当の自分の気持ちなんだろうと悟ったから





「…言ったよ……それがどうしたの…?」

やっと木崎が口を開いてくれた

少し鼻声だが、表情もうかがえる




「じゃあさ、今日から松井が帰ってくる1月4日の一日前の1月3日まで俺の『彼女』になってくれよ」




自分でもなにをいってるのか分からなかった

彼女がいる身にも関わらず俺は『彼女になれ』と命じた


最低な行為…それは分かっていた



でも、木崎に惹かれた


魅力を感じた




守りたいと思った




強く…強く……









「分かった…いいよ…でも…」





木崎は了承した



条件付きで









「1月3日以降私と関わらないで」











俺は意味が理解できなかった









BBQ ( 2013/09/25(水) 23:31 )