第七章
03


イルミネーションが煌めく街


季節はもうクリスマス一色だ

カップルが多いこの季節


俺も彼女である松井と時間をすごそうと思っていた



「ゴメンね…」

「仕方ないよ、残念だけど。実家はどこにあるの?」

「宮崎県だよ。遠いから終業式が終わったらすぐ出発するんだ」


つい何日か前に交わした松井との会話



今年のクリスマスは彼女の帰省により一人で過ごすことが決定した

父さんは会社の飲み会

母さんはクリスマスパーティーだ








母さんが作ってくれていたクリスマス風のご飯

チキンにシチュー、サラダを平らげた


暇だな…


暖房のせいで頭がボーッとする

この空気は嫌いだ



河川敷に行ってみよう


ふと、そう思った




久しぶりにお気に入りの場所に行くだけなのに何故か胸が高鳴った





時刻は9時



カップルは憩いの時間をすごし

子供はサンタが来るのを待ち、布団に入っている



そんな時間に俺は一人河川敷へ向かった








久しぶりの河川敷は変わっていなかった


腰を下ろそうとしたその時


見たことのある少女の姿を見た






俺はゆっくりと近づいていった



BBQ ( 2013/09/25(水) 00:50 )