第六章
07


もう金曜日か…

時間が立つのが早い気がした


この一週間ずっと考え事をしている

木崎が言った言葉の意味がわからない

いったいあいつは俺にどうしろって言うのだろうか…




キーンコーンカーンコーン




帰りの用意をしようとざわつく教室の中俺もバッグを整理する

「ねえ、明日空いてる?」

ふと、声をかけられる




松井がそこに立っていた


「明日…?多分暇だけど…」

「じゃあさ、どこかいかない?」


急な誘いだった

最近悩んでばっかりだからたまには気晴らしもいいかもしれない…


「いいよ。集合時間とか待ち合わせ場所はメールで送って」

俺は軽い気持ちで了承した

「わかった!また連絡するね」

松井は自分の席へ戻る



「女の子と二人で遊ぶなんて、山本くん意外と大胆…」

「あ…聞かれてたのか…そんなんじゃないよ」

向田さんに盗み聞きされていたようだ

油断ならないな…彼女は…



帰りの挨拶を終えて、俺はいつもより少し軽い足取りで家へと向かった




BBQ ( 2013/09/21(土) 20:22 )