07
もう金曜日か…
時間が立つのが早い気がした
この一週間ずっと考え事をしている
木崎が言った言葉の意味がわからない
いったいあいつは俺にどうしろって言うのだろうか…
キーンコーンカーンコーン
帰りの用意をしようとざわつく教室の中俺もバッグを整理する
「ねえ、明日空いてる?」
ふと、声をかけられる
松井がそこに立っていた
「明日…?多分暇だけど…」
「じゃあさ、どこかいかない?」
急な誘いだった
最近悩んでばっかりだからたまには気晴らしもいいかもしれない…
「いいよ。集合時間とか待ち合わせ場所はメールで送って」
俺は軽い気持ちで了承した
「わかった!また連絡するね」
松井は自分の席へ戻る
「女の子と二人で遊ぶなんて、山本くん意外と大胆…」
「あ…聞かれてたのか…そんなんじゃないよ」
向田さんに盗み聞きされていたようだ
油断ならないな…彼女は…
帰りの挨拶を終えて、俺はいつもより少し軽い足取りで家へと向かった