第五章
09


目を開けると俺は布団の中にいた

和室でノートパソコンや小さいがテレビもある

ていうか今どういう状況だ…

松井と別れてからの記憶が思い出せない…


すると突然ドアが開いた


ガバッ!

焦った俺は急いで布団から起き上がる




「あ、もう起きたんだ…おはよ!」


声を掛けてきたのは見慣れた顔だった

「木崎…何で…」

「ビックリしたんだから。家の前に同じ制服着た子が倒れてるんだもん」

「倒れた…?」

「え…覚えてないの?」


全く思い出せない…


とりあえず布団から出ないと…

俺が布団から出ようとすると



「あ…!ダメ!待って!」

木崎は急いでストップをかける


「何でだよ…もう全然大丈夫だよ」

「いや、そうじゃなくて…その…服が…」

服?

服がどうしたんだ?



え…



パンツ一丁じゃん…



何で…




「お、俺この姿で倒れてたのか?」

「そんなわけないじゃん!全身ずぶ濡れだったから…その…私が…」


木崎が顔を真っ赤にしながら話すのを見て俺は真実に気づいた

「ま、まさかお前…」

「やめて!…それ以上言わないで!」


マジか…

女の子に服脱がされたのか俺


まあ仕方ないことだし、むしろ風邪を酷くしないようにしてくれたのは有りがたいとは思うが…




すっげえ恥ずかしい…


「…」

「…」


気まずくなるよな…


「あ、兄貴のジャージあるかも…取ってくる!」

お兄さんいたんだ…

なんか申し訳ない気持ちで一杯だ


時計を見るともう7時を過ぎていた







■筆者メッセージ
>>八大龍王神さん
有り難うございます


これからもっと多くの方に投票されるよう頑張ります
BBQ ( 2013/09/15(日) 19:16 )