第四章
06


「やっと終わった…」

今日は時間がたつのが遅い

まだ3時間目だ


「今日時間たつの遅いね」

向田さんも同じ事を思っていたようだ

「向田さんずっとアクビしてたね。まあ途中から爆睡している俺がいうのも何だけど」

「ホントだよ。フフ…」


あの帰り道から凄く距離が近づいた

不意に見せるこの笑顔にドキッとさせられることも多くなった


「おーい、諒くん!」

誰かに声をかけられた

この学校で俺のことを諒くんと呼ぶのはあいつしかいない


「何?木崎」

「何って昨日の…ほら!ちゅり!」

木崎の後ろにいた女の子が前へと押し出される

「あ、ちょっとゆりあ!…は、初めまして!高柳明音です!」


この子が高柳さんか…

普通に可愛いと思った


「あ、こちらこそ。山本諒です。木崎から少し話し聞いてます」

「え…!話ってどんなこと!?」

「鳥好きとか、委員長なのにいじられキャラとか…」

「そ、そうなんだ…ねえ、ゆりあ…あれ?いない…」

木崎はもうすでに消えていた

「もう少しで授業始まるからさ、昼休み一緒に飯食べようよ」

「え、いいの?」

「もちろん。木崎も誘ってみんなで話そうよ。俺高柳さんの事もっと知りたいし」



彼女は顔をうっすらと赤くして言った



「じゃ、じゃあ昼休みにまた来るね!」


高柳さんは走って帰っていった




「あと1時間頑張るか…」


俺は背伸びをして自分の席へ向かった




■筆者メッセージ
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よろしくお願いいたします!
BBQ ( 2013/09/08(日) 23:40 )