第四章
01


10月にはいった

あまり半袖を見なくなった

暑くもなく寒くもなく好きな月の1つだ


変わったことといえば9月に体育祭があった

我が2組は松井や雄大の頑張りもあり、見事準優勝だった

俺は男子のリレーに出場して三着でバトンをもらい三着でバトンを渡すという至って普通の結果だった


他にもたくさん変化はある

向田さんとは週に三回はメールをしている

ここまで仲良くなれるなんて夢にも思っていなかった


お調子者の鈴木京平が皆に言いふらして付き合ってるという噂も流れたくらいだ

向田さんは顔を真っ赤に染めていたが、俺のことを悪く言っていたりメールを無視するなんてことは一切なかった


それが純粋に嬉しかった



そういえば体育祭の後からあまり松井と話していない

声をかけても曖昧な返事しかしなくなってしまった

最初のほうは謝ったり気にしていたがしだいに慣れてきてしまって今はそれが普通になった

席替えもして席が隣ってわけでもないから話す機会もないしな…




でも一番の変化は…






「おはよ!諒君!」





この女の子木崎ゆりあだ




BBQ ( 2013/09/02(月) 23:42 )