第三章
08


言ってしまった…

俺は緊張しながら答えを待った






「うん。帰ろう」

向田さんは笑顔を見せてくれた

「本当にいいの?」

「うん…1人で帰るの嫌いだし…」

なるほど…だからさっきも居残りの阿比留さんをわざわざ待っていたのか…

「じゃあ帰ろうか」

「うん」

女の子と2人っきりで帰るなんて前の学校でもない

とてつもない緊張と嬉しさでどうにかなってしまいそうだった






でも俺はこの時気づいてなかった…

正門を通る時、アイツから見られていたなんて…


■筆者メッセージ
次の話はそのアイツ目線で書きます
BBQ ( 2013/09/02(月) 00:53 )