第三章
07


「さようなら」

『さようなら』

帰りのホームルームが終わった

急いであいつを呼び止める


「松井」

呼ばれた本人はこちらを向いて言った

「何?」

「いや、授業中怒らせたからさ…ゴメン…」

とりあえず言いたいことは言えた

あいつやっぱ怒ってんのかな…

「あー、あの事ね。全然気にしてないよ。私実行委員の会議があるから…じゃあね!」


気にして無かったのかよ…

何か謝って損した気分だ

ていうかまた実行委員仕事あんのかよ、大変だな…


「さてと…俺もそろそろ帰ろう」

そう言って鞄を持ち教室を出ようしたら、廊下にあの人がいた





「向田さん…」

「あ、山本君…」

「誰か待ってるの?」

「えっと…いつも一緒に帰っている李帆ちゃんが居残りで帰れないから…」


李帆…3組の阿比留李帆のことかな

なんにせよ向田さん1人のようだ


俺は転校してきてから一番の勇気を出してこういった










「じゃあさ、一緒に帰らない?」


■筆者メッセージ
明日更新できるか微妙なのでもう少し頑張ります
BBQ ( 2013/09/02(月) 00:36 )