第二章
05


極端に男子が少ない中学だった

別に数年前まで女子中だったとかそんな理由はなく、普通の公立中学だ

俺の座った席の両隣も女子だった


「東京からきたの!?すごいね!私いったことないよ」


右隣の席の子は積極的に話しかけてきてくれた

「東京といってもそこまで都会じゃないよ。都心部から大分離れたところに住んでたし」

「俺は何回もいったことあるぜ叔父さんの家が東京だからな」

前の男子も絡みにきてくれた

ガタイがよくて髪は短く刈り込んである

なにかスポーツでもしてるのだろうか

「俺桐島っていうんだ。桐島雄大」

名前まで勇ましい名前だな

格闘技系かな?空手か柔道か


「私はね、松井珠理奈っていうんだ」


じゅりな…どう書くのだろう


「ど、どういう字なの?」

「あ、ちょっと待っててね…はい!」

女の子らしい可愛らしいメモ帳には

『珠理奈』

と書かれていた


■筆者メッセージ
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BBQ ( 2013/09/01(日) 17:11 )