最終章
05


阿比留さんが免許をとっていたのは意外だった

軽快に軽自動車を走らせる姿に僕は何だか申し訳なくなった


「ごめんね。二人とも何から何まで任せてしまって…」

「いいよ。気にしないで」

「そうそう、ていうか山本くんには一番来てほしかったしね」


二人とも快い返事を返してくれて此方としては大分気が軽くなった


「しかし意外だったね。まさかだよ」

「確かに意外だったな…」

「うん…思ってもいなかったよ……」




車内は暫くの沈黙に包まれた

それぞれ思うことがあるのだろう

それは俺も同じだ


車は刻一刻と目的地に近づいていった

BBQ ( 2013/11/10(日) 23:00 )