03
その日の夜、美奈はこのまま泊まるつもりでいたのか、平然と人の部屋の風呂に入り出した。
人の部屋であるにも関わらず、服はその場で脱ぐから逆に迷惑でもある。
美奈はよく巷で言われている“男が悦ぶ彼女とのシチュエーション”を実行するのが好きなやつで、これまでにあったものを挙げると
“彼のYシャツ”や“裸パーカー”に“ギリギリの水着”など、やれそうだと思ったらやるのが美奈のスタンスだ。
「恵太!バスタオル忘れたから置いといてー」
「はいよー」
と、その時だった。美奈のお陰で対してなびなかったシチュエーションなのだが、登場人物がふと、美奈から上西さんになったとしたら。
そんな妄想をしてしまった。
途端に体が熱くなってきた。妄想で熱くなるのは2次元の世界観だけかと思っていたのに、これほどリアルな妄想で熱くなるのは初めてだった。
AVの動画を検索して観ている事は俺にもあるが、まさにその直前、いや再現か?そんな妄想とシチュエーションが頭の中を駆け巡る。
気づけば、俺は服を脱ぎ捨て、風呂場へ入った。
「えっ!?」
「・・・美奈!」
「ちょ、あっ、きゃ!!」
強引にキスをし、胸をもみくちゃにした。改めて美奈の女としての良さは、この胸と体だ。
上西さんと、美奈の妄想シチュエーションが俺の脳内で化学反応を起こし、俺を暴走させたのだ。
思えば美奈との本番は何回かあったが、全て美奈の方から誘われて始めていた。俺からおっ始める事は初めてだ。
今日は猛烈な高揚でどうにでもなりそうな勢いだった。
「美奈、美奈!」
「やっ、いきなり過ぎるって!」
「今日はな・・・なんだか、何でも、気持ち良いんだ」
「どうしちゃったのさ・・・」
「お前に抜いてもらう時、いつも極上の気分だけど、今日はマウントしてやりたい気分・・・」
「あぁん、やっ」
マウントポジションをとり、美奈の胸の谷間に俺のモノを擦っていく。美奈のパイズリはいつも昇天するほど気持ちいいのだが、こういうポジションでするのもまた、新しい世界の開拓だった。
「あ!あぁ、ぁ、っ・・・!」
美奈の口、胸に存分にぶっかけてやった。そのまま終わる事なく、俺は美奈のまんこに挿入した。
「あっ!はぁっ、いい、いいぞ、美奈!ああ!!」
「うっ、あ、あっ、気持ち、いい!」
ゴム無しで何も考えず、一心不乱に美奈とセックスする。
先の事なんて考えず、ガン突きで揺れる胸と喘ぐ美奈の顔を見ているうちに、俺は気づけばイキそうになっていた。
「はっ、はっ、あっ、み、美奈、イキそう!」
「わ、た、しっ、もっ、イッちゃ、うぅ!!」
美奈の中に、俺のザーメンが流れていく。このまま孕ませたらどうするか?いや、そんな事はどうでもいい。もしもの時はその時だ。