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暗罪黒兎の情報が錯綜する事5日。
渉は街から出た列車の中にいた。
しかもその隣には玲香が。
玲香と再会したのは昨夜。
渉を敵視していたその筋の組織に遂に見つかり、逃亡と戦闘を繰り返していた。
ところが騒ぎを聞き付けた警察のお陰で、渉は隙を見てその場から逃げ出し、この街から出る為に一番近い鉄道の駅へと向かった。
そしてたどり着いた駅だが、時間はまだ午前3時。始発に乗るにはまだ二時間はかかる。疲れたのか、渉は閉まっている駅構内のシャッターにもたれ掛かって座り込んだ。
その時である。
「あ、あの!渉さん!・・・です、よね!?」
間違いなく、桜井玲香だった。
電話するなと言ったはずなのに、まさか対面する形で再会するとは思いもよらなかった渉は、周りを警戒した。警察や白石麻衣がいるのでは、と。
「あんた、暗罪黒兎だったなんて知らなかったわ、あの時レイプされた復讐にきたわよ」
予想は大当たり。渉は数名の警官に取り囲まれた。玲香は渉から麻衣によって引き離されてしまう。
「観念しなさい、あんた!」
ところがそこが本能。最初に手を取った警官を殴り倒すと、次々に警官を殴り、逆に麻衣を人質にとった。
「悪いですが見逃していただきましょう、彼女は人質です」
そうして警官を全員気絶させると、渉は麻衣を高架下に連れていった。また、麻衣を黙らせなければならないから。
(いや、またレイプされるなんて、こんなはずじゃ・・・)
抵抗も空しく服を破られ、下着を剥ぎ取られると、渉に乳首を吸われ、下半身を愛撫されていく。
麻衣も思わず喘ぎ声を上げてしまい渉の本能が刺激されてしまう。
渉は麻衣のへそに指を差すと、ぐりぐりとえぐるように指を動かした。
「あぁ、ひぃい!」
体がガクンガクンと動く麻衣。渉はへその次に秘部へ指を挿入した。
「あ!や、やっ!あぁあダメぇいやぁぁ」
力の抜けた麻衣に抵抗する術はなく無抵抗に性感を刺激された。
「もう、いや、いやぁ、やめてよ」
渉の手が更に早くなり、ぐちゅぐちゅと水音がした。
下半身を持ち上げられて潮吹きをさせられているため、自分の潮吹きが見えてしまう。麻衣は見たくないと顔を隠すも、渉はそうくるなら、と最後の一撃を加えた。
「はぁ、はぁ、あ、やだ、そんな、また・・・」
下半身を持ち上げたまま、上から渉の一物が入ってくる。
極太の一物にまた犯される。麻衣は過去のレイプを思い出して泣きながら喘いだ。
「やだぁあやめてぇ、やめてよぉ、もうやめて・・・・・・」
次第に渉のピストンが早くなってくると、渉は麻衣を起こして持ち上げ駅弁状態で突き続けた。
「あぁあんあんやぁああいやぁん」
駅弁で突き終えると、渉は最後に麻衣を壁に押し付け、ラストスパートをかけた。
「や!やぁ、やだ、だめ、中に出さないでぇえ!!」
渉は麻衣の言葉など聞かず、麻衣の中に大量の精液を放出した。一物を抜くと、麻衣の秘部からはドロッとした精液が垂れてきた。
「あ、んた・・・許さない・・・」
体が動かずとも、怒りを露にする。しかし渉はニヤリと笑い、麻衣の首もとを右手で押さえて壁に押し付けた。
「あなたは敵なんでしょう?ならば自分は容赦しません」
「が、ぁぁ・・・!」
首から手を離すと、渉はまた麻衣に挿入し、レイプを再開した。
三度に渡る膣内射精の末、失神した麻衣を放置して、渉は玲香と合流し始発の列車が来るまで待ち、麻衣について問い詰められる前に街から脱出した。
もう渉は暗罪黒兎の事など別にして“白兎夜渉”という犯罪者になってしまった。列車でどこまで逃げるかなど決めてはいない。
だが今は新たな女性がいる。
玲香に危険が及ばないなら、どこでもいい。そんな事など露知らない玲香に笑顔を返すと、渉は窓の外を見た。