05
血が出た指をしゃぶらせながら胸を揉むと、未央奈は目をトロンとさせて渉に甘えてきた。
やはりセックスでも血が欲しいか、普通に胸を揉んでも反応は薄い。
逆に言えば、血を与えれば常に味方でいてくれるし、自分を満足させてくれる。
渉はそう考えると、沸き上がる性欲に正直になった。飛鳥のように強引に処女を奪うのもいいが、未央奈は経験豊富な女。そしてスイッチは自分の血。街の脱出までの間だけとはいえ、ここで退くのは勿体無い。
渉は指を未央奈から離した。
「えぇん、あ、どうしてぇ」
「血が欲しいなら、こっちの希望も聞いてもらいますよ」
「んん・・・何してほしいの?」
「まずは・・・こうです」
渉は未央奈の乳首に吸い付いた。
「あぁんっ、あ、ひっ」
舌でじゅるじゅると音を出しながら乳首を一心不乱に吸い続けるも、本当の狙いは未央奈が乱れた瞬間。
目をトロンとさせた瞬間、渉は血の流れる指を未央奈に見せた。
「はぁ、は、ぁぁん、血、血!」
指をしゃぶろうとしたところで未央奈から指を離すと、また乳首を吸った。
未央奈はよだれを垂らして血の指を求めたが、渉に焦らされて血を舐める事が出来ずにウズウズしていた。
「ふぅ、では次に」
「ねぇ、血はぁ?」
「まだダメですね」
「そんなぁ・・・」
「こっちもありますからねえ」
未央奈の前には渉の一物が我慢汁を垂らして起っていた。
フェラチオが出来なければ、血は与えられない。服従させるセックスというのも悪くはないのだ。
「どうしました?早くしないと血はあげませんよ?」
「んんぅ、意地悪しないでよぉ、血をちょっと舐めるのもダメなの」
「あなたばかり気持ちよくなられても不公平ですからねえ」
「ずるい、そんな理由」
「セックスですから、そんな言葉は通用しません」
しぶしぶ、未央奈はフェラチオをする事にした。血をくれるなら、と。これまでのセックスでも同じような男はいた。だが渉のような、自分の本性をさらけ出してなお、自分のために愛を分けてくれる男は初めてであった。
それまでの男は皆、未央奈を痴女と見て汚い扱いしかしなかったが、渉は違った。
自分を傷つけても遠慮なく血をくれる。未央奈は次第に考えることをやめた。
「んっ、舐め方が、うっ」
舌の感触が急に心地よくなり、渉は気の抜けた声を出した。
「あぁっ、うぅ、どうしたんですか急に・・・」
「だってぇ、血をくれないからぁ、意地悪返し」
「な、なるほど・・・」
「イカせてあげたら、たっぷり血をくれるわよね」
「勿論・・・あっ、あっ!」
未央奈のフェラチオが急に加速し始め、渉は思わず未央奈の頭に手を置いた。
沸き上がる熱い精液は渉の絶頂と共に、未央奈の口内に放出された。
未央奈は精液を口から手に垂らして見せた。
「血りゃないけろぉ、美味ひぃ」
「はぁ、はぁ、もう、一気に搾られましたねえ・・・」
「それじゃ、血、くれる?」
渉は中指の先をナイフで切ると、未央奈に血を見せた。