case.5 宮脇咲良
02
ストリートライブの場所を探していた佑唯は、ふと考え事を始めた。
渉の旅についていって日が経つが、寂しい気持ちはまだない。だがこれまでの旅を整理してきて、ある疑問が浮かんだ。

この旅が終わったら、自分はその後どうしようか。また、どうしたいのか。

渉の旅にはフィーリングでついてきた。それが良いと思ってついてきたのだが、いざ、この旅を続けていて思うのは“自分の目的”である。
最後はどうしようか。それを考えると、渉に申し訳ない気持ちも沸いてきた。
佑唯は携帯を開くと、渉とのツーショット写真を眺めた。


(白兎夜さん・・・)



するとその時、佑唯の近くにどこからか飛んできたマフラーが落ちた。それを拾うと、道の先から走ってくる人がこちらに声をかけた。


「あーそれあたしのー!」


年齢は20代後半というくらいだろうか。しかしその女性、佑唯には見覚えがあった。
以前、須藤貴博という男と一緒にいた、やけに活発な女性。そう、古川愛李である。


「ありがとね、今日は風が強いからマフラー飛んじゃって」

「あ、いえ・・・」

「そんじゃ、おーい諒!行くぞ!」


古川愛李は諒という男と一緒に道を歩いていった。



「ねえ諒、今の娘よくない?」

「何がぴんときたのさ?」

「一瞬だったけどわかった。顔が幼い割に胸がデカくて、処女だわ」

「またろくでもない事を」

「この前暇潰しに作ってみたゲームにプログラムしてみっかな」

「どんなゲームだよ」

「んー?プレイヤーが諒になって、出てくる女をパコるっていうシミュレーションのやつ」

「はぁ・・・そんな類いのものが出来たら、俺は必ず出てくるのか」

「いいじゃん、諒みてぇなデカチンと才能を欲しがってる野郎なんか、いくらでもいるんだし」

「ふざけんなよ・・・これが恵さんにバレたらどうなるか」

「別によくね」

「よくねぇよ!」

「ま、そんな事はどうでもいいとして、さっきのあの娘、あたしの勘が言ってんのよ。なんかあるよ、あの娘には」

壮流 ( 2017/04/03(月) 01:29 )