case.4 桜井玲香
09
「短い間だったけど、佑唯ちゃんありがとね。これはお礼に」

「えー!こんなにお金くれるんですか!?」

「勿論、本当はそれでも足りないくらいだけどね」

「嬉しい!ありがとうございました!それじゃまたいつか!」




佑唯の喫茶店ライブは終了。多額の報酬に嬉しさが込み上げて止まらないからか、スキップをしながら宿へ向かっていく。喫茶店が見えなくなり、公園沿いの道を進んだあたり、佑唯は道の先から人が来るのを確認した。


「あれ・・・もしかして、白兎夜さん?」

「はぁ、はぁ、ゆ、佑唯さん」

「なんでそんなに疲れてるんですかぁ、あ、それより見てください!ほら、お礼いっぱい」


「そ、それは・・・よかった・・・ですね」

「・・・白兎夜さん、なんで、そんなに疲れてるんですか?何があったんですか」


「今日は、もう・・・早く帰って、寝ましょう」





やけに疲労困憊しているのが謎である。だがそれを考えている暇はなかった。倒れそうな渉を支えながら、佑唯は宿へ向かっていく。
果たして佑唯と渉が会う前、そして渉が玲香の家から出た後、この間に何があったのだろうか。





それは15分前のこと。渉は玲香の家を出てすぐ、待ち構えていた麻衣に詰め寄られた。
どうやら麻衣は渉と玲香のセックスを窓から見ていたらしく、渉を警察へつき出すと脅した。
万事休すの状況の中、ここで救いの手が舞い降りた。なんともう一度、麻衣で欲情して立ち上がったのだ。
麻衣に強引にキスをすると、体を羽交い締めにし、公園の草むらに連れ込んだ。


(いや!やめてぇ!)



暴れる麻衣の口を押さえ、渉は一物を麻衣の中へ挿入し、無理矢理ピストンを仕掛けた。
これでは本当に野外レイプである。だが、渉が助かるにはこの方法しかなかった。自分はセックスで女性を快楽に溺れさせ、記憶から消せる程気持ちよくさせられるのだ。


(だめぇぇあぃぃえあぁ!!)


麻衣にも中だしを決め、渉は服を着て立ち上がり、よろめきながら歩いていった。

以上が、空白の時間である。
部屋に入るなり着替えた渉は寝床についてしまった。


「最近の白兎夜さん、何か変」

壮流 ( 2017/03/20(月) 22:39 )