02
シャワーを浴び終え、部屋に出るとベッドの上で座って待っていた恵と目が合った。
恵はペロリと舌を出し、バスタオルを剥いだ。はらりと落ちたバスタオルの下には、細身ながらも豊満な胸と柔らかみのあるお尻。
まだ濡れた髪の毛が更に妖艶に見える。
恵の隣に座り、肩に腕を回して抱き寄せた。
「あなた、そんなにいい顔してたのね」
「ふふ、こんなのがいいんですか」
「謙遜しちゃって、顔も体もいい。私の欲を満たしてくれそうね」
「うっ」
恵は乳首を甘噛みした。もう片方の乳首に手を伸ばし、指で擦る。その流れで彼を押し倒した。
「あなた、家族はいるのかしら」
「・・・さあ、分かりませんねぇ」
「分からない?誤魔化そうったってダメよ。奥さん、子供、親、あとは友達、仕事。それどころか、名前。あなたの事がもっと知りたいの」
「自分の事が・・・」
「何も聞いてないのよ。もっと詳しく教えて?」
そう言いながら、恵の手が下半身へと伸びていき、ぎゅっと男性器を握った。
「姓は白兎夜(しらとや)。名は渉(わたる)。上西さんと出会ったのは偶然です」
「偶然、そうね。こうして裸で抱き合えるのは行き過ぎだけど」
「自分が何をしてるかと言われりゃ一言で済みます。旅です」
「旅?旅芸人なの?」
「探しているもんがあるんです」
「ふぅん、何を探してるの?」
「さあ、何でしょうねぇ」
「掴み所の無い人。なのにこの顔と体。ますますハマっちゃう」
甘噛みの次は、乳首を舐めた。
腕を渉の後ろ首に回すと、誘惑するような目で見つめた。
「そんな誘い方するなら、こちらも思い切り良くやりましょう。さっき言いましたからね、記憶からも心からもあの男を消してあげる、と」
渉の指は恵の乳首をつまみ、そして擦った。
「んんっ・・・ふん、ん・・・ん、あぁん、何よ、あなた上手いわね」
「さぁ、上手い下手なんぞございません」
「何人の女を抱いてきたのかしら、この顔なら引く手数多って感じ?」
「ふっ、何人なんて言われましてもね。女の方を抱いた事ぁ指の数より少ないです」
「・・・ふふ、あるんじゃない」
恵は起き上がると、渉の男性器を根本から先端へ、舌を這わせた。
「あっ」
「これは天性かしら、こんな立派なものを持ってるなんて」
今度は先端部分をぺろぺろと舐め、さらに吸い取る。元々大きい男性器のため、恵は悪戯心でわざと唾液の音をさせたり、舐め方を大胆にしたりと、思い付く責め方を続けた。
「んん、ちゅっ、んぢゅ、ん」
「んんっ」
「はぁふぅ、んん、おんん・・・」
恵の唾液だらけになった男性器は、握られながら輝いていた。
「こんなの私の中に入るかしら」
「入るようにしてあげましょう」
起き上がった渉は、恵を抱き寄せてキスを奪う。指の数より少ない経験人数というのは明らかな嘘だと言わんばかりに、恵の下半身へ手を這わせていき、秘部に触れると突然徹底的に責め始めた。
「んん!ふぁっ、ふんん」
「ふぅう、んん」
「あ、はぅ、あん、ダメ、指が入ってるっ」
「上西さん、自分はウサギなんですよ。責める時は徹底的に、です」
「あぁぁはぁいはぁ!ダメ、あぁ、ダメっ!」
渉の技に酔いしれた恵。そんな恵を絶頂に果てさせる前に指を離し、渉は恵の脚を開いた。
「こんなの、入らないかも」
「そんな事は関係ありません、それはこちらの頑張り次第でどうとでもなるんですよ」