忌まわしき過去
本編
03
「やぁっ!」
大柄の男に力任せに腕をつかまれた明日香が悲鳴をあげる。

「離し……うむぅっ」
聡美は口を大きな手のひらでふさがれ、そのまま抱え上げられた。

「やだやだやだ、おかぁさぁんっ!」

うめき声と悲鳴をあげながら、彼女たちは闇の中に運ばれていく。
男達は階段をのぼり、道から外れて10メートルほど進んだ。
そこには、所有者からも忘れられた古ぼけた小屋があった。

「ほーい、スイッチオン」
小太りの男が懐中電灯をつけると、小屋の中が薄ぼんやり見えてくる。
男達の数は5人。4人はがっちりとした体型で、薄いシャツとジーパンの上から
でも分厚い筋肉がついているのが分かる。

残るひとりは、あの薄気味悪い小太りの男だ。

「もう離していいよ。ここなら騒がれても道路のところまで聞こえないからねぇ」
小太りの男が言うと、明日香と聡美は床に放り出された。
何年分かの埃が舞い、これまでしみ一つ無かったふたりのブレザーを汚す。

「僕はこの子で楽しませてもらうから、君らはその子達で楽しんでねぇ」

ここまでずっと担いできた、見事なまでに幼児体型の体を撫で回しながら告げ
る。汗と精液でどろどろになった幼い顔に、ほうけたような表情が浮かんでいた。

「いっ、いいんスか兄貴? 俺たちが最初にやっちゃっても?」
男達は頑健な肉体とは対照的に卑屈で、どこか狂的なものがある目つきで
小太りの男を見ていた。

「いいよぉ。君たちも僕の趣味は知ってるだろぉ?」
小太りの男は中指を立て、無造作に貴子のアナルに突き立てた。

「ひぃぁっ」
虚ろだった貴子の瞳に、光が戻る。
「おねがいですなんでもしますから、なんでもしますからひどいことしない
でぇっ!」
大粒の涙を流しながら哀願する。

「うーん。いじめているつもりはないんだけどねぇ」

根本まで入った中指を動かせながらのんびりと言う。
指が動くたびに貴子が悲鳴をあげるが、そのたびに男はうっとりと目を細め
ていた。

「やはりロリっ子をいじめるのは楽しいよねぇ」
心底楽しげにつぶやく男を、明日香と聡美は恐怖と嫌悪の入り交じった視線でに
らみつけていた。

「このっ……デブ。あなた最低よ」
聡美は恐怖に萎えそうになる気持ちを抑えつけ、彼女にとって最大限の侮蔑
の言葉を投げつけた。

それに対し小太りの男は一言。
「やっちゃえ」
そう言って、男達をけしかけた。

「ひゃっほうっ!」
「こっちのお嬢様っぽいのは俺ンだ!」

逃げ場のない小屋の中ではどうすることもできず、聡美はあっという間に3人の
男に組み伏せられた。

サイバーエクスタシー ( 2013/09/01(日) 09:44 )