火遊びの果て
01 違和感
 カチャッ
ホテルのドアが開き、さくらが部屋に入ってくる。水色の薄いノースリーブに白いスカート。清楚な女の子らしい服装、さすがは国民的アイドル。
「おっ、さくら。来たか。今日はやけにおしゃれしてきてるじゃん。なんかあったの?」
さ「別に… なんにもないです」
「この前までそんな服着て来なかったのに。まあいいや、とりあえずシャワー浴びてきな。」

シャワーを浴びたさくらが戻ってくる。
「さっ、今日もヤリますか、変態アイドルさんっ」
さ「そっ、それはあなたが脅すから…」
「そうだよなあ、某有名アイドルグループの現役jkアイドルがパパ活に手出すとか、言いふらされたらやばいもんな」
2ヶ月前、パパ活でさくらと出会った。思春期のムラムラとアイドル業でのプレッシャー、自らの欲望とストレスのはけ口にしようとしたらしい。マスクで顔を隠し本番なしで一回だけなら、なんて甘い考えのさくらはあっという間に身バレした。さらに、まだその手のことには疎かったさくらは、ムラムラが排卵日から来るものだと気づいていなかった。
「いやでも、最初がオレでよかったよな。現役jkアイドルが危険日にパパ活なんて、普通なら無責任に孕まされて捨てられるか、アイドルだって大騒ぎされてグループ卒業だぞ。」
それ以降、オレはそれをネタに何度もさくらの身体を好きにしていた。
さ「もうそのことはいいじゃないですかっ…!そんな昔のこと掘り返さないで早くしてくださいよ」
「なんだ、この前の危険日の時はあんなに嫌がってたのに。まあ、そんなにしたいなら、はじめるか」
右手をさくらの胸に伸ばしつつ、左手を股に滑らせた時にあることに気がついた。
「なんださくら、めっちゃ濡れてるじゃん。準備万端かよ」
さ「そういうのじゃないですからっ」
下着越しでも分かる濡れ具合だった。ついにさくらが快楽に身を委ねはじめたのかと、にやにやしながら下着の中に入れた指に違和感を感じた。

ベルフェゴール ( 2021/05/02(日) 05:45 )