初めての試合 Part2
桜蘭高校へと着いた黒羊女子バスケ部一同は校門の前でユニフォームを着た少女に出迎えられた。
?「桜蘭、女子バスケ部1年の影山優佳です。黒羊高校女子バスケ部の皆さん、お待ちしてました。
体育館はこちらです。」
優佳は笑顔で頭を下げると、振り向き案内するように歩き始めた。
優佳について友香と茜は歩きながらも至って真面目な顔をしていたが、奏翔は2年生の5人と菜緒にいじられていた。
梨香「優佳ちゃん、ありがとう!あとはうちが一緒に行くから…先に戻ってアップしといて!
スタメンなんだから!」
優佳は、梨香に頭を下げると走って行き、入れ替わりに梨香が来るとニコッと笑って
梨香「今日は、よろしくお願いします。菅井さんと守屋さんはこの前ぶりです♪
あ、あと奏翔も来てる?」
友香と茜にぺこりと頭を下げると、首をひょこっと出して、奏翔に挨拶するように手を上げた。
また、すぐに体育館に向かって歩き出すが、奏翔に対してみんなの視線が集まった。
友香&茜「え、奏翔。どういうこと?」
理佐「彼女いたの?」
愛佳「え、マジで?」
美愉「やるねぇ笑」
菜緒「嘘でしょ笑」
瑞穂「彼女いるのにうちにあんなこと言ったの?」
みんなそれぞれの反応をすると奏翔は、苦笑いをして頭を抱えると「僕の姉です。それと瑞穂先輩?」みんなの言葉に返しながらも瑞穂に対してニコッと笑った。
梨香「何その反応、奏翔この背の高い人に告ったの?」
梨香の発せられた言葉によって瑞穂以外の視線が奏翔に寄せられた。
瑞穂と奏翔はお互いの顔を見合わせると2人は同じように頬をかいて顔を赤くしてそっぽを向いた。
梨香は、あっけらかんとした様子のまま歩きながらも瑞穂と奏翔以外の全員は茶化すように笑っていながらもそれを助けるように体育館に着いた。
中に入ると、数十人もの部員が練習をしており、中々の迫力があり、その迫力にみんな目を細めて拳を握っていた。
梨香「ちょっとうちら2年と3年は学校の行事の話し合いで抜けると途中から参加するけど…やるからには楽しんでいきましょ♪
あ、あそこがベンチなので!また後で来ます!」
梨香は、そのまま体育館から出て走っていくと友梨奈たちはベンチへと向かっていった。