魍魎の贄decadance〜pretty tied up プロローグ
プロローグ 光の使者
いつの世にも、欲望は潜む。
次第に膨らみ、邪心に囚われ、闇に吸い込まれてしまう。
"闇"──深淵から現れては、恐怖と混沌をもたらし、世界を侵食し続ける。
妖魔たちはそれに惹かれやがて"魔物"と化し、平和な世界を脅かす。そして、ついには人々に襲いかかる。
そんな魔物を統べる王、それは"魔王"。
"魔王"は圧倒的な妖力を持つというが、その姿形は誰も知らない。
だが、闇が現れるとき"光"も現れる。それがこの世の理であり、自然界の法則だった。
"光"は勇気と希望をもたらす。
選ばれた人間と妖魔だけが"妖力"を与えられ、"光"の使者として戦うのだ。
"魔法戦士"──彼らはそう呼ばれ、"魔物"と熾烈な戦いを繰り広げている。
たとえ敗北し、凌辱の限りを尽くされても、神聖な心までは犯せない──。