01
ある平日の朝
「ふぅ〜、ごちそうさまでした!」
手料理の朝ごはんを平らげ手を合わせるのは元アイドルと結婚した北野優(31)であった。
「もぉ〜、慌てて食べるから口の周りに付いてるよ」
妻の北野由紀(28)元某人気アイドルグループの主力、専門的に言えば超選抜と呼ばれる地位にいた柏木由紀が嫁として主婦をしている
「遅く起きちまったから時間なくて。じゃ行ってきます!」
「あっ!待って。うん、これでよし!」
「サンキュー!行って来るよ!」
「は〜い!頑張ってね〜!」
どこにでもありそうな幸せな朝…
由紀は玄関から出て行く夫を手を振り笑顔で見送った
それから2時間後のこと
由紀が掃除機をかけているとインターホンが鳴り響く
由紀は掃除機を止め、朝の笑顔を作っていた人物と思えない程、恐怖で張り裂けそうな表情に変わる
ドアをゆっくり開けると予想通りの男がいた
「お〜…入るぜ〜」
スキンヘッドにゴツいガタイ、右腕に広がる刺青
この男は由紀がアイドルになりたての頃からマクラ相手だった川末五郎(36)
そして芸能界を引退し結婚して今尚、付きまとっている
川末は自分の家であるかのように偉そうにリビングのソファーに腰をおろす
「今月分は?」
由紀は無言で茶封筒を渡す
それを雑に受け取ると中に入っている現金を数え始める
「ふんふんふん…とっ。」
川末が睨むように視線を向けると由紀は目を逸らした
「今月は10万ねぇ…月何回かの風俗じゃ上出来じゃねぇの?あんっ?」
川末は札束をテーブルに投げ置く
「結婚して2年。俺から逃げたつもりだったろうがそんなことできないのはてめぇが一番知ってたよな。旦那に秘密まで作ってよ。この2年で200万は稼いだか?旦那じゃなく俺のためによ。ひゃははは!」
聞くに耐えないゲス笑いを由紀の声が掻き消す
「そんなに払ったんだからもういいでしょ?!もう解放して!!」
川末は鼻で笑い脚を組んだ
「おら、ひざまずけ」
ドスの効いた低い声で言い放つ
由紀は無言で立ったままの由紀にもう一度恐ろしく低い声で問いかける
「俺に二度も言わせんのかぁ?」
由紀は震えながらソファーに座っている川末の下に正座した
「頭がたけぇよ」
川末は足を由紀の頭に軽く添えると由紀はゆっくり頭を下げ土下座の体勢になった
由紀の頭を足裏で転がしながら見下す
「おめーが俺に意見できる権利自体ねぇんだよ。じゃああれか?アイドル時代から今に至るまでの俺とお前のあつ〜〜い愛のハメ撮り全部バラすか?どうするおら?顔見せろ」
由紀の顎を足の指を使い顔を上げさせる
「お〜、いいねぇその顔!その顔をしてるお前を犯すのが昔からたまんねぇんだよおれは。アイドルだった昔のお前も人妻となった今のお前も全部知ってんのは俺だけなんだよ。ひゃははは!まぁ正確には俺達だけどな」
ふぅ…と一息つくと
「おら、まずは足の指からしゃぶれ」
由紀を見下しながら冷たく命令する
由紀は身体が燃え上がる程の怒りと悔しさを隠し、奴の脚の指を口に含み舌で転がす
「んっ…ちゅっ」