第一話
真夏
俺は普通のサラリーマン、伊藤純一。

ボーナスを利用したソープの待合室で気を失った。

気が付いたとき、白い塊ーーウェディングドレス姿で三つ指を着いた人が目の前にいた。

「あの、どちら様ですか?」

「御主人様の妻になる女です。」
 
(彼女も奥さんもいないから結婚しても良いけど)「お名前は?知っているかもしれませんが、俺は伊藤純一です。」

「純一さんですね。真夏です。」

「ここはどこで、どうして真夏さんがそんな格好なのか、順を追って説明してください。」

「ここは○○県○○村。過疎化、人口減少が深刻な村で、天災によって、残った男性はおじいさんばかりに。祖父が村長で、純一さんが利用したソープのオーナーもしていて、お客さんの中から私の夫選びをさせられました。」

「一個聞いて良いですか?なんで俺だったんですか?」

「コンパニオン、嬢達に毎回差し入れをしていたからです。女性を大事にしてくれているのが伝わってきました。」

「そうか。なら、今すぐ全裸になって、セックスだ!」

「あの、純一さん。これを私に着けてください。」

真夏がそう言って出したのは、鈴付きの首輪だった。

「髪を上げて。・・そう、これで良し。」

俺はベッドへ仰向けに寝て、真夏がウェディングドレスを脱ぐのを視姦した。

「脱ぎました。御主人様。」

「自分から入れな。真夏。」

「はい。」

俺のペニスを掴み、真夏は自分から初めてのセックスに挑んだ。

「ん、入った。」

抵抗が発生しながら、俺達は一つになった。

「御主人様。誓いのキスを!」

「あぁ。チュッ」

俺達、順番がめちゃくちゃだが、キスをして、舌を入れ、腰を振る。

「御主人様。イって良いですか?」

「俺ももう少しでイける。一緒にイくぞ。真夏」

「はい。御主人様。この村の種馬になってください。」

「くっ。」

「温かい。出来たら良いな。」

「真夏。種馬って何だ?」

「おじいさんの方針で、御主人様は種馬、精子提供者に選ばれたんです。村の高校でモグリ教師として教鞭をとってもらいながら、生徒と教師に種付けするそうです。」

「生徒って未成年だよな?」

「おじいさんは女は子を成してなんぼ。初経が来れば良いと言ってました。」

「仕事っていつから?」

「明日からです。」

「なら、もう一戦しよう。」

繋がったままだった俺達は上下反対になり、有言実行、もう一戦するのだった。

■筆者メッセージ
文中のおじいさんは病院に入院中という設定です。
県内の繁華街から地方に移動したんです。
光圀 ( 2020/11/15(日) 04:56 )