白間美瑠
その日の朝は、純一のスマートフォンに着信が入った。
ディスプレイに表示された文字は真夏だった為に、純一は口角を上げて通話を選択した。
「純一さん。おはよう。・・声が聞きたくなったじゃ、ダメ?・・はい。待ってます。それじゃ、お仕事頑張ってください。」
「・・真夏。おはよう。どうかした?・・俺も聞きたかったよ。後二日待っていてくれよ。・・ありがとう。」
こんなやり取りがあり、純一は鼻歌混じりに、中庭へやって来たとき、一曲の歌が聞こえてきた。
(上手いもんだな。)
純一は発音源を探すと、そこには白間美瑠がいた。
美瑠が唄い終わると、純一は拍手を送った。
「白間、上手だな。歌。」
「ありがとうございます。伊藤先生。」
「授業も同じ位やる気を出せば、赤点はないぞ。」
美瑠は、マインドスキャン能力をいつの間にか手にしてしまっていた。
男子の女子へのゲスな欲望の声を聞くのが嫌で現在に至るが、純一は今までの男性と違い、言葉に血が通い、行動は心と共にある人だった。
◎
放課後がやってきて、美瑠は疑問を口にしてしまった。
「先生。先生って、奥さんがいるって本当ですか?」
「どこで聞いたのか知らないけど、いるよ。」
「私達とエッチすることに抵抗はないんですか?裏切り行為をしているみたいな気がしないんですか?」
「俺がこの村に来た理由は種付けの為の種馬になることだ。嫁も同意のことだ。嫌なら終わりにするよ。」
「嫌じゃないです。私に女の喜びを与えてください。」
「なら、服を脱いで。」
脱いでいく美瑠を見て純一は感動を覚えた。
二日、ロリ体系を相手にしてきた影響がここに出てしまった。
「先生。お馬さんなら後ろからですよね?」
「あぁ、行くぞ。」
一戦終えて、美瑠は口を開いた。
「先生。もう一つの初めても先生にあげます。」
その言葉に純一は目を丸くするのだった。