汚点
例のジジイの後釜に入ってきた男の先生と居酒屋へ行って、俺の記憶は飛んだ。
私は、お姉ちゃんと先生の愛の巣に忍び込むことに成功した。
お姉ちゃんが居るときに、先生に勉強を教えてもらう建前でここに来て、入手した合い鍵を使って入ったのだ。
お姉ちゃんは、夜勤で帰ってこない。
それに、先生はお酒を飲んで帰ってくるみたい。
部屋を物色してみれば、やっぱりな物、ナース服のコスチュームを発見した。
私は、そのコスチュームに着替え、玄関先に行き、ちょっとだけエッチな気持ちになって、オナニーを始めてしまった。
「先生。私を見て。先生の子供が欲しいの。」
『ガチャッ』
物音がして、私は我に帰って、立ち上がる。
しかも、パンツは脱げかけている。
「只今。・・ケイさん。」
お酒臭いけど、私は先生に、お兄さんに抱き付かれている。
酔っ払っているせいか、私の現在の姿のせいか、お姉ちゃんと間違えているみたい。
「ベッドへ行こうね。」
先生は私をお姫様抱っこして、ベッドに運び込んだ。
「待ってて、ケイさん。今、脱ぐから。」
先生は、着ているものを脱ぎすてた。
「チュッ」
先生にキスされた。
驚いている間もなく、唇の間に舌が入り込んでくる。
初めての愛撫、私の身体から発せられるリップ音が心地良い。
「ケイさん。行くよ。」
私は声を出さないようにこれまでしてきた。
出せば、私だと気付かれ、先生と関係が持てるのに、御破算になるからだ。
初めての恐怖からか私は片手で思いきりシーツを掴んでいた。
先生は、先生のぺニスには何も着いていない。
周期上、今日射精されても、私が妊娠することはないけど、先生としたい。
先生のぺニスが私の膣内に入ってきた瞬間、私は口を開いてしまった。
「痛い。」
「れ、怜ちゃん。」
先生の顔が青ざめたのを見た私は、自分自身の足を先生に絡めた。
「怜ちゃん、抜かないとマズイよ。」
「もうじき生理だから、妊娠はしません。」
「そうじゃなくて」
「最後までして、先生。」
「今日だけだから、な。」
そう言った先生は、私の方へ体重をかけてきた。
「全部、入ったよ。怜ちゃん。」
「動いて、先生。」
先生の手が、唇が私のおっぱいとクリトリスに伸びる。
「痛いの、痛いの飛んでけ。」
「子供扱いしないで、先生。今日は無理だけど、妊娠出来る身体なんだよ。」
「怜ちゃんの中が絡みついて、動いた瞬間に出ちまう。」
「良いよ。先生。お酒のせいなんだから、怜の中に出して。」
(恵さん。ごめん。)
数秒後に平手打ちを食らわせてきそうな恋人の顔を思い浮かべつつ、俺は目の前の快楽を取ることにした。
「温かい。」
その言葉で、俺は怜ちゃんの中に出してしまったことを再認識した。
「先生。今日のこと、秘密の方が良いよね?」
「当たり前だよ。」
教育委員会や理事会に駆け込まれた場合、懲戒免職、裁判の有罪判決は免れない。
「怜とセフレになって、ライン交換して?」
「分かったよ。」
保身等の為に、目の前の小悪魔の要求を飲むしかなかった。
「先生。もう一回して?だって、先生の大きいまんま。」
「くそ。」
やけくそな筈の延長戦が妙に気持ち良かった俺は、俺達は泥沼に足を踏み入れていくのだった。