出会い
健一は仕事柄、出会い系サイトの掲示板を閲覧、自身の彼女探しをしていた。
その中の一人、ケイさんと出会うべく、〇〇駅前で待っていた。
「健一さんですか?初めまして、ケイです。」
「あ、どうも。健一です。・・ここじゃなんなんで、ご飯でも行きましょうか?」
教師という人前に立つ職業であるにも関わらず、健一は女性の前だと空回りしてしまうタイプの男なのだ。
二人は、場所をファミリーレストランへと移した。
「えぇ、松田健一。高校教師をしています。」
「はい。私は、上西恵。上下の上、東西南北の西、大地の恵みのあの字で恵と言います。仕事は看護師をしています。・・例の件、お願いしても良いですか?」
「良いんですか?」
「あんまり女性に言わせないでください。」
恵さんの顔はトマトのように赤くなっていた。
例の件とは、恵さんは処女で、初めての相手になってほしいという話だ。
ホテルへと向かい、シャワーを浴びる際、健一は手と股間を入念に洗った。
そして、今は恵さんがシャワーを浴びている。
出てきた恵さんを見て、息をのんだ。
「あんまり見ないでください。」
「いやぁ、本当に恵さんは初めてなんですか?こんな人を周りが放っているなんて。」
「家庭が厳格だったんです。」
「確認ですが、恵さん。生理は?」
「今日は大丈夫な日です。」
「お願いします。」
ベッドに横たわる裸の恵さんはやっぱり、美しかった。
「キスからしていきますよ。」
「はい。」
初めての恵さんを配慮しつつ、唇、右の乳首、左の乳首、乳房への愛撫を付けつつ、口付けをしていく。
「ま、松田さん。焦らさないで、一思いにしてください。」
「順番ですから。」
そう言いつつ、備え付けのコンドームへと手を伸ばす健一なのだった。
「行きますよ。」
「はい。」
いつか見たM気質な男子の余分な躊躇で喧嘩をした初めてカップルの話のようになりかねないよう、健一は覚悟を決めた。
最も初めての恵さんの方が何倍も覚悟を決めてここにいるのだろうが。
「あ、痛い。」
「恵さん。深呼吸、深呼吸。息を吸ってください。」
恵さんが息を吸うのに合わせて健一は彼女の膣内を進んでいく。
「全部入りましたよ。」
「はい。動いてください。経験を積まないと、次に繋がらないですから。」
「なら、動きますよ。」
処女だった恵さんの膣内の威力に健一はすぐに精子をゴムの中に放ってしまうのだった。
「すいません。恵さん。射精してしまいました。」
「初めては経験出来たので、謝らないでください。」
結合を解き、健一はゴムの後始末をする。
「健一さん。こんなときに言うのはどうかと思うのですが、私ときちんと交際していただけませんか?」
「良いんですか?」
「はい。健一さんが良いです。」
「よろしくお願いします。シャワー浴びに行きましょうか?」
「はい。」
こうして、彼等の物語が始まった。