物語
手紙
進士と陽子、変装した美音は大塚寿司の暖簾をくぐった。

美音に進士は

「東京で一番美味しいお寿司屋さんでランチがしたいの。」

とお願いされて、仕方なく大塚寿司に行くことにしたのだ。

「へい。っらしゃい!・・」

大将は眼鏡をしていても、進士を見抜いたが、進士が人差し指を立てているので、黙っていることにした。

「美味しい。」

「だろ。ここの寿司は日本一だ!」

そんな会話に大将は目を細めた。

「大将。お勘定。」

「へい。まいど。・・お客さん。・・進士。これを。お前の大事な女性から預かっていたもんだ。」

お会計のとき、大将は封筒を進士に手渡した。

「親父さん。俺の大事な女性っていったい?」

「中に手紙が入っている。一人のときにでも、読むこった。お嬢さん。コイツのこと、頼むぜ。」

進士と美音は大塚寿司を後にした。



進士と美音は進士の部屋へやってきた。

「まぁ、座って。」

「進士君。手紙の内容が気になっているんでしょ?」

「まぁね。元々天涯孤独の俺の大事な女性となると限られてくるけど。美音。手紙を読んでくれない?」

「え?良いの?進士君の大事な女性からの手紙なのに。」

「女性からだから、女である美音に読んで欲しい。」

「分かった。・・

進士へ

私は貴方の母親です。父親は私にも判りません。私はとある外国へ観光へ行き、誘拐され、日本でいう貴族の男性に回され、貴方を妊娠しました。そして、私を引き取ってくださった貴族の方のお情けで貴方を産みました。私の故郷である日本に貴方を捨てることになりました。でも、私は貴方が助かれば良いのです。こんな私ですが、貴方に言いたいことはただ一つです。どんなときも自分を信じて、真っ直ぐ進んで、弱い人を守れる強い人になってください。母より」

「母さん。」

進士の目からは涙が溢れていた。

「はい。」

美音にハンカチを渡され、進士は自身の目元を拭い、美音を抱きしめた。

「あんまり人に泣いているところを見られたくない。」

「泣きたいときには泣いても良いんじゃないですか?」

「ちょっと、進士君。当たっているよ。」

「美音タイプを抱きしめていたら、男ならこうなるよ。」

進士の下半身に変化が起きたのを美音は抗議したのである。

「ちゃんと避妊してくれたら、しても良いよ。」

「最初からそのつもり。」

「もう。」

美音に負荷をかけないように寝具を新しくした進士が彼女と肌を重ねたとある昼下がりの物語だった。

■筆者メッセージ
検定試験があって、それを終えての更新です\(^o^)/
避妊して行為して、駅まで送って、美音は埼玉県に帰ると(о´∀`о)
お袋殿(美音のママ)が知っている間柄なんだから、同棲しても良い気はするけど、イチャイチャタイム制度(距離を保つアレ)の影響です(^_^ゞ
光圀 ( 2019/11/28(木) 07:01 )