精通
あのキスから俺達は、交際をすることになったといえば良いのだろうか?
あまり関係も変わっていないような気はするが、特筆すべきは由紀姉が俺を起こすときに、キスして起こすか、俺の耳元で夫婦を連想させる言葉を言うようになったことだろうか。
俺が中学一年生、由紀姉は中学二年生になったときに、その事件は発生した。
場所は俺の家の風呂場、当然俺は入浴していた。
両親は例のごとく、仕事をしていて、この家には俺しかいない。
『ガチャッ』
ドアの音と共にスクール水着姿の由紀姉が現れた。
「由紀姉。帰ったんじゃないのかよ。」
小学生のとき、それに服を着ているときには気が付かなかった由紀姉の女性への変化が目の前のコスチュームでは微量だが現れていた。
「ねぇ、龍馬って精子出たことある?」
世間一般には中学二年生が思春期ど真ん中らしいが、確か小学低学年の頃に性に関する勉強をしたような気が・・・。
「ないよ。」
「そっか。」
「あの、由紀さん。出ていってくれませんか?」
「これから私のこの姿を思い出して、精子出すの?」
「そんなわけないやろ。」
「私は龍馬の彼女でしょ。それに将来、結婚するんだから、今のうちに見ておいても問題ないでしょ。」
俺はこのとき、気がおかしくなっていたんだろうか。
思い切り立ち上がり、由紀姉のことを無視して椅子に座って、身体を洗うことにした。
しばらくしたとき、俺は股間に冷たいような温もりを感じることになった。
「へぇ、こうなっているんだ。」
由紀姉の手の中に俺のペニスが存在するのが、現状だ。
俺の股間にある物体はまさに現在ペニスなのだ。
しかも、よく見る為に俺の背中に柔らかなものが触れてきた。
そして、由紀姉は俺のペニスを刺激しだした。
俺は快感と若干の痛みを感じながら、由紀姉を振りほどくということができなかった。
「うっ。」
俺はペニスを脈打たせながら、由紀姉の手を自身の精子で白く染めてしまった。
「龍馬。気持ち良かった?」
俺は精子と共に意識も飛ばしたかのように由紀姉に返事が出来なかった。