お勉強(しつけ)の時間
映像の中で、困惑している正輝に、性の勉強をさせた彩に本日、何度目かの鼻血を出す美瑠なのだった。
まともなシーンがようやく戻ってきた。
「正輝、あいうえお解るか?」
「僕、そこまで子供じゃないよ。」
「ほんなら正輝はもし、私があんたの子供が出来たって言ったら、父親になってくれるか?」
「え?大丈夫な日だって、言ったんじゃ・・・」
「真に受けるなや。冗談や。」
二人はお似合いにしか見えないと美瑠は目を細めた。
◎
正輝が知識を付けていったある日の映像に美瑠の胸が高鳴った。
「只今。」
「彩。お帰り。ご飯にする?お風呂にする?・・それとも、トイレにする?」
「なんやその選択肢。」
一瞬、映像の中の彩もドキッとしたに違いないと美瑠は思った。
◎
ある日、二人の姿はゲオにあった。
「彩。僕、これが見たい。」
「えぇで。」
正輝が持っていたのは水戸黄門のDVDだった。
(そういえば加藤さん、たまに日本語が変なときがあるような・・・)
どこか時代錯誤なしゃべり方を吸収していく正輝なのだった。