第一章
10
 博の占いはもはや鬼才として世間に知れ渡っていた。当たりすぎて畏怖する人々まで表れだし、博は誰もが認める時の人となった。
 全てが順調だ。多額の金が舞い込んでくる。そう。金が向こうから向かってくるのだ。まるで博の元へ行きたがっているかのように――。

「ねぇ、どうしてそんなにも人の未来を当てることができるの?」

 博の横で生まれたままの姿を一枚のシーツで隠しながら少女は尋ねた。若手女優と呼ぶにはまだ早熟な気すらする彼女は初めてを博へと捧げたばかりだった。

「天才だから」

 痛がって行為自体は面倒だった。けれども今注目の若手女優、ましてやまだ十代の少女の処女を奪ってやったということだけでお釣りがくると考えた博は、あとでまた別の女でも呼ぼうと不完全燃焼に終わった行為を水に流すつもりだ。

「ふうん。じゃあ、自分の未来も占えたりするの?」

 クリクリとした目はまだ穢れを知らない透明さを持っている。そんな目に涙をいっぱい浮かべさせながら自らの愚息を口や性器へ挿れていたと思うと、自分がいかに特別な存在かを知ることができた。

「当然だろ。俺を誰だと思ってるんだ」

 バカバカしい質問をするなといわんばかりに博は少女の胸を強引に愛撫した。まだ膨らみかけの胸は固く、触り心地は決していいとはいえなかった。
 それでも少女は吐息を漏らした。大人顔負けの艶のある声だ。こんな若くてもさすが女優とするか、はたまた淫乱な血でも入っているのか博にはわかりかねた。

「じゃあ、占ってみてよ」

「いいよ。ただしもう一回な」

 胸を愛撫していた手を少女の下半身へ移した。まだ少女の膣は博の精液が入っているのか、グチュっと音を立てて指が飲み込まれると同時に白濁の液体が漏れ出てきた。

「えー。もう一回するのぉ」

「でなきゃ占わないから。言っておくけど生な」

「またぁ?」

「どうせピル飲んでんだろ。一回も二回も同じだ」

 すり寄ってきたのは少女の方からだった。最初はコンドームを付けてくれと懇願していたが、半ば脅迫気味に博は避妊具を身に着けずに少女の膣に挿入させた。

「そうだけど……」

「わかったんなら脚広げろ」

 指を抜くと、少女は迷った素振りを見せながらも博の指示に従った。

「いい子だ。いっぱい気持ちよくしてやる」

 まだ恐怖心が消えていないのがありありと見えていた。だが博はそんなことなどお構いなしにいきり立ったペニスを少女の膣へとねじ込んだ。


■筆者メッセージ
自分にもし特別な能力があったとしたら、いかがわしいことに使うに決まってます。
まあ、それがないからこうして願望を文章にしているんですけどね。
( 2019/01/30(水) 21:58 )