第7章「いけない子」
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「止めなさいって言ってる割には元気ですよね。ほんとは期待してるんじゃないですか」

 ショーツを突き破らんといわんばかりに勃起した男性器を撫で回され、悔しくも感じてしまう自分がいた。
 優佳ちゃんの手つきは明らかに慣れている。このまま身を委ねてしまおうかと、快楽が耳元で囁いている。

「違う……そんなはずない」

「無理しなくていいんですよ」

「あん」

 デコピンを受け、男性器のみならず、身体ごと跳ねてしまった。

「抜いて欲しいんでしょ。無理しなくていいですから。お願いしてくれたら抜いてあげますよ。ピューって出しちゃいましょうよ」

 こんなところで射精なんて出来るはずがない。いくら寝ているメンバーが多いとはいえ、いつ起きるのか分からないし、起きているメンバーだっているのだ。
 私は無言でかぶりを振ると、男性器がギュッと握られ、思わず悲鳴を上げそうになってしまった。

「無理しなくていいですって。このままじゃ夢精しちゃいますよ」

 敏感な部分をギュッと握られ、痛いはずなのに心地良さを感じてしまうのはなぜだろう。一向に萎えることのない男性器。むしろ先ほどよりも固く膨張している感さえある。

「フェラは無理ですけど、手なら抜いて上げられます。どうしますか」

 選択肢を与えられているとは思えないほど、一方的だった。このまま彼女が素直に諦めてくれるとは思えなかった。

「……お願いします」

「何をですか」

 つい先日はマゾっぷりが明らかとなったのに、今夜に関してはサディスティックな一面が前面に押し出されている。
 これが若さゆえのことなのか。私は屈辱感でいっぱいだった。何も年下のメンバーに責められているのが悔しいわけではない。快楽に打ち勝てない自分が忸怩たる思いだった。

「ゆ、友香のおちんちんです……」

「えへへ。菅井さんの口からおちんちんなんて言葉が聞けるとは。エッチなビデオを見て勉強した甲斐がありました」

 そんなこと勉強なんてしなくていいのに。
 そもそも彼女にアダルトビデオのことを教えたメンバーとは誰だろう。そう思っていると、男性器が外気に触れた。

「わぁ。すごく元気。いっぱい溜まってそうですね」

 優佳ちゃんのひんやりとした手が熱を帯びた男性器には心地良かった。スベスベとした手触りがゆっくりと皮を上下し始めた。

「誰かに見られちゃう」

「こうすれば大丈夫ですよ」

 ひざ掛けがかけられた。なるほど。これなら周りからは直接的には見えない。
 あくまで直接的にだが……。

「出る時は言ってくださいね。さすがに精子をかけたままのひざ掛けは嫌ですから」

 次第に手の動きが早まり始めると、それに比例するかのように私の頭の中が真っ白となり、何も考えられなくなっていった。

( 2018/04/25(水) 19:08 )