18
触ってもいないのに、固く勃起した“奴”の先端が濡れているのが分かった。外気に触れるだけでズキズキと脈打つ。
いざ露出させたはいいが、どうするか考えていなかった。ただズボンの中に収めるのが辛くて、外へ出したに過ぎなかった。
このまま愛佳の女性器へと導いてしまおうか。愛佳で童貞を捨てるのも悪くない。が、果たして許される行為なのかと言われれば、肯定出来るわけがなかった。
まさか私に男性器が、まして勃起した男性器が生えているなど思いもしない愛佳は暗がりの中、息を弾ませている。
「愛佳、ちょっと後ろ向いてて」
「なんで? 怖いし」
「いいから。言うこと聞いてくれたら、今日のこと誰にも言わないであげる」
「脅迫するなんて、最低なキャプテンだ」
そう言いながらも愛佳は素直に言うことを聞いてくれた。
「お尻突き出して」
「やだ。カンチョーする気でしょ」
「しないって。ほら」
催促をするように尻をペシペシと叩くと、白い尻がゆっくりと持ち上がった。
「そのままキープ」
「恥ずかしいよ」
いくら女性相手とはいえ、身体の恥ずかしい部分を見られているのだ。性器と肛門。暗がりの中でも暗さに慣れた目には、愛佳の形がハッキリと見て取れた。
そのまま私は男性器に手を触れた。熱を帯びたそれは熱い塊のようだ。私は勢いよく自慰を始めた。
「愛佳のビラビラって、なんか卑猥」
「やだ。そんなこと言わなくていいから」
ピチっと閉じた優佳ちゃんの女性器に対し、愛佳のはどこか形が歪だった。が、かえってそれがいやらしく見える。
いわゆるアワビのような形のそれを眺めながら自慰をすると、いつもより興奮が大きい。私は下からも上からも舐めるようにして観察すると、ふと下着の跡が目に入った。
そういえば愛佳が穿いていた下着はどこへ行ったのだろう。近くに目を配ると、床に落ちていたのが分かった。
手に取ると、サラサラとした感触だった。愛佳が今日一日中穿いていたもの。手は自然と鼻先へと近づけられた。
一日中穿いていたというのに、汚さは感じなかった。ツンときたおしっこのような臭いにも、臭いとは思わなかった。
「ねぇ、まだこの格好してなきゃダメ?」
「ダメ。私がいいって言うまでその体勢をキープして」
この下着を穿いていた張本人の尻を見ながらする自慰は、あまりにも現実離れしているかのようだ。ツンと鼻に臭いが突き刺さったような感覚を覚えると、ふいに射精感が湧いてきた。
どこへ出してしまおうか。そう考える間もなく、私は呆気なくスペルマを彼女の尻に向かって解き放ってしまった。