傍迷惑?
「いや〜さっぱりしたわ。あれ、優希君起きたんや。」
「山本先生、帰ってなかったんですね…」
優希は薄々気づいてた。確かに玄関に見慣れない靴が置いてあった。美音が履くような靴ではないとすぐわかった。愛佳も麻友も違うなと思った。とすれば…
(悠太らと帰ってるかと思ったのに…てか、何で風呂に入ってたんだ?)
「そんな事より、何で風呂に入ってたんですか?」
「それはやな、美音ちゃんが出掛け側に『お風呂どうぞ。』って言われてさ。言われたら入らないわけにはいかんやん?やからお言葉に甘えてさ…」
(美音の奴…)
「そうだったんですか。てか、入るのはいいですけど着替えとか…」
「着替え?そんなん持ってきてるに決まってるやん。ちょっと、優希君は何の心配してるんや?」
「いや、別に意味はないんですけど…」
「なんか期待してたんちゃうん?」
「違いますって、からかうのはやめてください。ま、悠太らいませんからご自由に…」
「え…優希君どこ行くん?」
「自分の部屋に行くだけですけど…」
「また寝るん?うちが寝かせてあげよか?」
「いいです。ほっこりしたいだけなんで…」
「ええやんリビングで。それにうちがおんねんから、なんかしたんで?」
「いや…大丈夫です。ゆっくりしてください。」
優希はまた上に上がった。先生は優希にバレないようにつけて行った。