美しい桜と音-夏休み編-









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第5章
親友からの依頼
次の日…

「んん…あ、優ちゃんおはよう…」

少々寝ぼけてる美桜は優希に挨拶した。

「おはよ美桜。」
「昨日はよく寝たなぁ…ってあれ?」
「ん、どうした美桜?」
「あれ、何で私下着姿なの?」
「ああ…あのまま寝たからな。俺は何度か起こしたけど、美桜爆睡だったからな。」
「うそ〜…もっと起こしてよ…」
「そんなこと言われてもなぁ…」
「まぁいいや、優ちゃんずっと私のことイヤらしく見てたんだろうし…」
「んな訳ないだろ?って信じないか…」
「うん。ねぇ下降りようよ。」
「いいけど、服着ろよ?」
「わかってるよ、優ちゃんのエッチ〜!」
「悪かったな。」

優希は先に下に下りた。リビングに着くと優希はため息を吐いた。悠太からのメールがどうしても気になったのだ。

(昨日のあのメール…唐突すぎだけどよ、何で別れたんだ?あいつが悪いんかなぁ…それとも麻友なのか。)
「優ちゃんごめん、遅くなった。」
「ああ。」
「どうしたの?」
「ん?別に何もないよ。」
「ほんとに?私の裸想像してたんじゃないの?」
「んな訳あるか。そこまで変態じゃないからな。」
「え〜ほんとに?」
「はぁ…いちいち突っ込むの面倒くさい。」
「もう優ちゃん怒らないで?嫌いにならないでね?」
「嫌いにはなってないけど…」
「えへへ…優ちゃん大好きだから私は。」
「わかってるさ。」
「ねぇ…私ずっと優ちゃんの家居ていい?」
「学校どうすんだよ?」
「それまでには帰るよ。この夏はずっと優ちゃんの家に居たいなぁって…」
「そうか。」

ピンポーン

「誰か来たよ。美音ちゃんじゃない?」
「まさか〜…まぁ行ってくるわ。」

優希は玄関に向かった。そこに居たのは…

「ん?悠太じゃねえか。」
「よっ!」
「例の件か…」
「お前は勘が鋭いな相変わらず…」
「ははは。てかお前、そんなテンションじゃねえだろ?」
「それはそうだけどよ、俺なりに頑張ってるんだけどな。」
「そうか。」
「優ちゃ〜ん?ん?」
「あ…どうも。」
「優ちゃんこの子って…悠太君?」
「そうだよ。知ってるかそりゃ。」
「そういう君は美桜ちゃんだっけ?」
「そうです。」
「美桜ちゃん久しぶりだね。いや〜、優希が羨ましいな。」
「まあな。てかどうすんだよあれは…」
「それなんだけどな…優希、助っ人として来てくれない?」
「まぁいいけどよ。こんなトラブルに巻き込んで欲しくないのは山々だけど…わかった、まぁ連絡くれよ。」
「おう、じゃあな。美桜ちゃんまた…」
「うん…」

そう言うと悠太は帰って行った。

「ねぇ、優ちゃん何の話?」
「まぁいろいろあってな…」

その後優希は悠太のことを話した。一方悠太は帰って早々布団に入ると寝た。

夜明け前 ( 2023/09/27(水) 05:07 )