美しい桜と音-夏休み編-









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第4章
久しぶりの泊まり
優希はいつ以来かの由紀の家にお邪魔した。

「先輩の家久しぶりだなぁ。」
「いつ以来?」
「二年ぐらい経ってないですかね…あの時以降行ってませんし。」
「そっか、そんなに経つか…」
「そうですね。あれ、先輩今一人暮らしですか?」
「うん。親は引っ越してね。」
「そうなんですか。」

昔の関係に戻った感じがした。もう今の優希にあの引きつった顔はなかった。

「そういえば優希、学校恋愛解禁になったって?」
「そうですけど、誰かから聞いたんですか?」
「そうなんだけどさ。てか、なんで解禁になったの?」
「なんでかは定かじゃないんですけど…」
「そっか。それより、優希は彼女いるの?」
「最近ですけどね。今は遠距離です。」
「遠距離か…」
「まさか、先輩昔みたいに…」
「しないって…まぁ疑われても仕方ないけどさ。そっか優希も彼女がね…あの学校恋愛禁止になったのって私だっけ?」
「俺は申し訳ないですけど思いました。」
「だよね。まぁ、仕方ないけどね…」

優希と由紀はリビングで話していた。

「ねぇ優希。今日泊まってきなよ。」
「え、今日ですか?」
「うん。今夏休み中でしょ?」
「そうですけど、妹に連絡しないと…」
「そんなの、別に連絡しなくても大丈夫でしょ?」
「いや〜それが大丈夫じゃないんですよね…あはは。」

優希はちょっと心配をしていた。最近、美音に何もしていないので、そろそろ手がつけない状態になりそうなのは、優希はわかっていた。これで連絡しなかったら間違いなく嫉妬するだろう…

「ちょっと連絡だけします。」

そう言うと優希は、美音にメールをした。数分後に了解メールが来たが、文字から嫉妬してるのがわかった。優希は申し訳ないと思いながら由紀の家に泊まることにした。

「優希、今日は私が何でもしてあげる。何でも言ってね?」
「ほんとですか?ありがとうございます。」

優希に今日一番の笑顔が見れた。一方美音はというと…

「お兄ちゃんずるいなぁ…」

やはり嫉妬していた。

夜明け前 ( 2023/09/24(日) 15:28 )