全てが狂った
優希はとある人物を公園で待っていた。
(何で今更…何のつもりだ?)
暫く待っていると、
「優希久しぶり〜、元気だった?」
「まぁ…はい。」
「どうしたの?ほら、もっと声張って!」
「いやあの先輩…」
「もう先輩じゃなくて由紀でしょ?由紀、もしかして忘れたの?」
「違います…」
今日の優希は何かいつもと違う…あの日から優希の顔はかなり引きつっていた。家を出た時も美音に…
「お兄ちゃん大丈夫?」
と、心配そうに聞いて来た。
「どうしたのほんとに…」
「そんなに触らないでくださいよ…」
「なんでよ〜…可愛い後輩なんだから、これくらいいいでしょ?」
「やめてくださいって…」
「どうしちゃったの…」
「先輩!」
遂に優希は声を上げた。
「先輩のせいで俺は…俺は…」
「優希?」
(あの日から…俺は地獄だったんだ…)
優希はこの由紀との間に忘れたくても忘れれない出来事があった…