恐怖の相手からのメール
部屋に戻った優希はベッドに寝転がり…
「美桜元気にしてるかな…」
数日前に会ったばっかだが、優希は早く美桜に会いたかった。ほんとに悠太と麻友が羨ましいのだ。会いたければすぐにでも会えるが、優希には難しいことだった。これが遠距離恋愛の辛さなのか?確かにみんなの前で、
「美桜を寂しくさせないさ、美桜が会いたいって言ったら会いに行くよ。」
と確かに言った。だが、実際のところ正直きつい。意地を張ったつもりはないが、優希は少し後悔していた。
(はぁ…俺はどうしたらええんやろ…早く冬休みにならんかなぁ。)
優希は頭を抱えるしかなかった。美桜はどう思ってるだろうか?
ピロローン
ふと、メールが来た。相手は美桜からか?
「誰だ?」
その相手は、美桜ではなく…
“優希元気?
私のこと忘れてないよね?かれこれ二年会ってないよね…学校楽しい?
久しぶりに優希に会いたいな〜…空いてる日があったら連絡してね。じゃあね。
由紀”
「………」
優希は頭を抱えた。
「嘘だろ…」
優希とメールの相手“由紀”、優希にとってこの相手は忘れることのない出来事があった。