美しい桜と音-夏休み編-









小説トップ
第3章
愛佳はお姉ちゃん?
買い物を終えた優希は家に帰ってきた。

「おかえりお兄ちゃん。」
「おぉ、美音か。ただいま。」

家に帰ると妹美音が笑顔で出迎えてくれた。いつもと変わらない日常だが、優希にはすごく新鮮だった。

「悠太さんと何話してたの?」
「悠太にか?まぁ俺が美桜と付き合ったって言ったぐらいかなぁ。後は俺らが福岡行ってる間、悠太達は何してたかとか…」
「そっか。悠太さんは麻友さんとずっといたのかな…」
「まぁ、正解言ってるし…」
「え、やっぱりそうなの?すぐ当てちゃった…」
「別にゲームじゃないから仕方ないさ。」
「そうだよね。はぁ…お兄ちゃんも彼女作って私は一人か…」
「いい奴見つかるさ、きっとな。」
「そうかなぁ…だといいけど。」

普段と変わらない日常とはいえ、昔みたいではなくなった。優希には美桜がいる、いつまでも兄にベタベタ出来るわけではないことは美音もわかっていた。ただ、こんな急に出来なくなるとは思わなかっただろう。

「お兄ちゃん…」
「ん?」
「私も彼氏…出来るかな…」
「うーん…難しいなこれは…美音が決めることだしな。」
「お兄ちゃんは美桜さんがずっとお兄ちゃんのこと好きだったから、付き合えたけど…私は好きな子いないし…」
「そうだけどさ…まぁ、一つ言えるとしたら、慌てて作ったらろくでもない恋愛になるってことは言える。」
「慌てて作ったら…」
「日が経つにつれて後悔するかもしれんし、相手の本性がわかって嫌になるかもよ?だったら、慎重に探さないとね。」
「そっか、何も知らずに付き合ったら失敗するかもしれないもんね…」
「付き合うからにはちゃんとした恋しないとな。」
「うん。焦りは禁物だね?」
「うん、そういうこと。」
「まずは愛佳さんに相談してみよ…」
「え、愛佳に?何で愛佳なんだ?」
「だって、旅行の時お姉ちゃんみたいに優しくしてくれたし…」
「そうか。まぁ頑張って。」
「うん。」
「じゃあ部屋戻ってるな。」
「うん。」

優希は自分の部屋に戻った。

夜明け前 ( 2021/09/18(土) 20:18 )