悠太への報告
福岡旅行が終わり、優希は悠太と近くの公園で待ち合わせをし、男二人で買い物をしていた。
「優希も付き合ったのか…えーと美桜ちゃんだっけ?中学のときいた子だよね?」
「そう、悠太覚えてたのか。ずっと俺のこと好きでいてくれてさ…昔フったからさ申し訳なかったけど。」
「ほんと羨ましい…」
「何言ってんだよ。俺より先に付き合った奴が言う台詞か?」
「お前こそ何言ってんだよ。お前は誰からも好かれてたじゃねえかよ…モテてたし。俺はつい最近好かれ始めたからさ…」
「そうだったか?」
「昔のことだし忘れるよなそりゃ…いいんだけどさ。」
「はは、すまねえな。」
「でもさ、愛佳ちゃんはどうしたんだ?」
「え、何が?」
「だって、ずっと優希のこと好きだったじゃん?だけど、優希は美桜ちゃんと付き合ったわけだしさ、どうしたのかなと思ってさ。」
「ああ、そういうことか。確かに愛佳には申し訳なかったなほんとに。多分、かなりショック受けてたと思うんだけど、俺も上手く言葉かけれなかったし…」
「そっか。そりゃそうだよな。」
「そういや俺らが福岡行ってる間、麻友と何してたんだ?」
「俺らか…まぁ、ずっと一緒にいたな。麻友ん家に行って俺ん家来て…勿論あれも…充実はしてたよ。」
「麻友ん家って…愛佳と一緒に住んでるからな?」
「そんな細かいことはいいだろ別に…よし、俺帰るわ。今日麻友が来るんだよね…」
「この夏休みずっといる気がする…」
「じゃあな、お互い幸せになろうぜ。」
悠太は帰って行った。
(悠太と麻友がちょっと羨ましいな…)
付き合ってるとはいえ、悠太と麻友はすぐにでも会えるが、優希は今遠距離…羨ましく思うのも無理はないだろう。悠太の姿を見送った後、優希も帰ることにした。