第2章
運命の時
そして夕方…優希の決断の時が来た。優希・美桜・愛佳はそわそわしていた。そのそわそわは尚たちにも移っていた。

「いよいよだな。」
「優ちゃん…」

あの後、優希は一旦部屋を出た。1人で時間の許す限り考えた。悩んだ、迷った、考えすぎて優希は燃え尽きていた。放心状態の優希に尚が声をかけた。

「大丈夫か優希?」
「ああ…なんとかな。」
「お兄ちゃん…」
「向こう着いたら優ちゃんらと一回別れて、その後また合流して結果を聞く。」
「んで、花火見て本日終了かぁ。」
「そう。素晴らしいラインナップでしょ?」
「まぁ俺らはそういう感じだけど、あの3人は…そんな感じじゃないな。」
「だね。あんなそわそわしてる優ちゃん初めて見た。」
「行くかもう?」
「行こか?」

一向は花火大会の場所へ…

「なぁ優希。」
「ん?」
「決めたんだよな?」
「当たり前だ。」
「優希も彼女がね…」
「そんなことよりどうすんだ尚?」
「え?」
「もう明日帰りだぜ?お前こそどうすんだよ?」
「ああ…そうだよな。俺としたことが…どうしたら…」
「ま…頑張れよ。俺には関係ないから。」

一方こちらは美音・柊の2人…

「ねぇみーおん。」
「何?」
「お兄さんどっちにしたと思う?」
「うーん、どっちかなぁ…」
「私愛佳さんだと思う。」
「何で?」
「だって、愛佳さんお兄さんにメロメロだったし…多分愛佳さんに決めると思うな。」
「そう?」
「みーおんは?」
「私は美桜さんだと思うよ。」
「どうして?」
「お兄ちゃん中学の美桜さん知ってるし…まぁそんなに話してる感じはわからないけど…私は美桜さんだと思う。」
「そっかぁ。でも、うーん…私達が考えてもダメだけどね…」
「うん。お兄ちゃんの未来のお嫁さんだからね。」
「あら、みーおん言うね〜。」
「そうでしょ?」
「そうだね。でも上手くいけばでしょ?」
「ちょっと柊ちゃん、それは失礼だよ…」
「ごめんごめん…」
「それより、お兄ちゃんの結果を待と?」
「うん、そうだね。」

そして美桜・愛佳は、どっちになるのかかなりドキドキしていた。

(優希はどっちにするのかな…愛佳ちゃんかなやっぱり…優希ガツガツ行くタイプ好きそうだし…私は選ばれないよなぁ。)
(ついにきたか…もう後悔はないし、文句はない。よし…)

不安な美桜に対し愛佳は堂々としていた。そうこうしてる間に一行は…

「はーい、ここが花火が打ち上がる場所だよ。」

目的地に着いたようだ。

「じゃあ、優ちゃんたちとは一旦さよなら。」

そう言って咲良たちはどこかへ行った。3人の間に気まずい空気が流れる…

「優希…」
「ちょっとここだと人多いし…」
「ねぇ、あそこにしない?」

3人は人が少ない場所に移動した。

「優希…私はもう決心ついたよ。」
「私も。」
「あぁ、わかってる。」
「改めて…私は優希のことが好き。私と付き合ってください。」
「私も…優希のことが好きです。お願いします。」

お互いの告白が終わり、いよいよ優希が答えを出すとき…

「俺が好きなのは…」

夜明け前 ( 2021/03/05(金) 17:23 )