第2章
明日ではなく今日
優希と美桜が部屋に戻ると、優希の思った通りみんな起きていた。

「あれ?2人して朝風呂?」
「うん。目が覚めちゃったからね。」
「朝風呂か…温泉の朝風呂は最高だろうな。」
「ああ、すごい最高だった。てか尚、お前のその頭はなんだ?」

尚の頭はものすごいことになっていた。寝癖で頭は爆発していた。

「尚何それ…」
「なんじゃこれ?」
「すぐ直せよ。こんなん人前で見せる髪型じゃねえよ。」
「尚置いて朝ごはん食べに行く?」
「行こう行こう、お腹空いた。」
「尚早よ来いよ。」
「ああうん。って1人ぐらい残れよって…聞いてないか。」

尚を置いて優希たちは朝ごはんを食べに向かった。途中で…

「お兄ちゃーんおはよーう。」

美音たちと合流した。遅れて尚も到着し、朝ごはんはみんなで食べることが出来た。

「いやー旨かった。」
「さくちゃん結構食べてたね。」
「そう?普通に食べてたつもりだけど…」
「そういうみーおんも凄かったよ。」
「そう?」
「まぁまぁ結果旨かったんだし…」
「そうだよ。朝からたらふく食べれたんだからさ。」
「そうだね。」
「さあて、今日はどうすっかなぁ…」
「買い物行きたいなぁ…」
「じゃあみーおん一緒に行こうよ。」
「私も行くー。美桜も来るでしょ?」
「うん。」
「優ちゃんはどうすんの?」
「近くを散歩するかな…」
「なら俺は部屋で寝よ。」
「尚また寝るの?あんた近いうち太るわよ?」
「いや…いくらなんでも言い過ぎでしょ…」
「そういう愛佳ちゃんは?」
「私?うーん…散歩かな。」
「優希と散歩か…」
「いや俺は1人で行くよ。」
「じゃあ今日は自由ってことで。」
「じゃ、夕方ぐらいまで自由?」
「夕方からは花火見に行くよ。」
「花火か…いいね。」
「だったら今日決めたら?」
「えっ…何を?」

ふと、咲良がこんなこと言い出した。

「優ちゃん、美桜ちゃんにするか愛佳ちゃんにするか、今日決めたら?」
「え…さくちゃんそれはどういうこと?」
「ちょっと咲良、急に何を言い出すんだよ?」
「え…優希どういうことだよ?」
「咲良…言ったじゃねえかよ。俺と咲良と美桜の秘密だって…」
「え…」

咲良は皆んなに昨日のことを包み隠さず話した。

「と言うことで、せっかくの旅行なんだし記念になったらいいじゃん。」
「優希マジかよ…お前だけ抜けがけするとかよ。」
「いや抜けがけとかいう問題じゃないし。」
「………」
「………」

愛佳・美桜は沈黙のままだった。

(急すぎるだろこれ…すぐ決めれるかよ。)

優希に残された時間は数時間…果たして優希はどちらを選ぶのか?

夜明け前 ( 2020/09/06(日) 17:03 )