第2章
美桜の初物
「……………」
「……………」

優希それに美桜はお互い背中を向け沈黙が続いた。

(まさか美桜が入ってくるなんて思いもしなかったからよ。しかし美桜の体すげーな…いやいや、そんなことより、これからどうしたらいいんだ?)
(あの着替えは優希だったんだ…誰かと思ったけど…どうしよ、今は優希と2人きりだし…上がった方がいいのかな…)
「美桜、俺…上がるわ。」
「え…」

優希は急いで出ようとした。が…

「待って…」

美桜に腕を掴まれた。
「ん?どうした美桜?」
「あのさ…洗って…あげようか?」
「えっ…」
「洗ったならいいけど…」
「いや、洗ってはないけど…」
「じゃあ洗ってあげる。優希こっち来て。」
「………」

優希は美桜に手招きされ、洗ってもらうことにした。

「じゃあ背中から…」
「………」
(俺…誰かに洗ってもらうとか滅多にないからなぁ…なんか緊張する。)

実は優希、こういうのはあまり経験がなかったので、すごく新鮮だったが同時に恥ずかしさもあった。美桜は優希の体を丁寧に洗っていく…背中が洗えたところで、

「じゃあ前向いて?」
「えっ…」

優希は後ろを振り向いた。美桜は石鹸を泡立てている。下を見れば美桜のマシュマロボディが…

(まずい…)

優希は股間に手を抑えた。

「優希早く…」
「えっ…あ…ああ…」

返事が疎かになりながらも優希は前を向いた。股間に手を抑えながら…美桜はまた洗い始めた。優希は目線を逸らしたが、どうしても美桜の体に目がいってしまう。そして…

「優希。」
「な…何?」
「その手どけて?」
「えっ…」
「いいから…」

優希は慌てた。今手をどけたら優希の股間は直立不動だ。なんとしても美桜に見せたくはなかった。

「み…美桜ここはちょっと…」
「いいからどけて…」
「あ…」
「えっ…すご…」

直立不動の優希の股間は美桜にマジマジと見られた。優希は思わず上を向く…

(故意ではない…けど、これが男だから仕方ない…)
「優希のここ…こんなにビンビン…私の見てなったの?」
「えっ…まぁ…うん…」
「嬉しい…」
「えっ?」
「だって、優希に初めて見られたもん。私の裸。」
「まぁそれは…そうだけど…」
「どう?綺麗でしょ?」
「う…うん…」
「優希どうしたの?」
「美桜、恥ずかしくないのか?」
「何で?」
「せめてタオルで隠したりとかさ…そんなんはしないの?」
「優希がいるかなって思ったから…」
「えっ…」
「私、優希が早く起きてどこか行くの見てたからさ、後付いて来たの。そしたら温泉だったから…私も入りたいなって思ったから、一旦部屋に戻ってまた来たんだけど…優希男湯か混浴かどっちに入ったかわからなくて…」
「んで、混浴に賭けたら俺がいたと…」
「うん。」
「そういうことか…」

あの時誰も起きていないかと思ったが、実は美桜は目が覚めたようだ。

「優希…」
「ん?」
「この旅行で決めるんだよね?」
「ああ…美桜か愛佳か…そうだね。あんな展開になったことだし、決めるつもりだよ。」
「私にもチャンスあるんだよね?」
「ああ、不利なんかにはしないさ。」
「ありがと優希。それより優希…私の初めて欲しい?」
「美桜…」
「この時までずっと我慢してたんだよ?」
「美桜…いいのか?」
「優希が初めての相手がいいなぁ…いい優希?」
「美桜がいいなら…」
「うん。優希…優しくしてね?」
「ああ。おいで。」

美桜は優希に飛びつき唇を合わせた。

夜明け前 ( 2020/08/23(日) 15:29 )