第2章
朝風呂でまさか…
翌朝、誰より早く起きてしまった優希は、朝風呂することに…

(温泉来たからには朝風呂でしょ〜…)

少しウキウキしながら温泉のところまで来た。1人で来たから男湯でもいいが…

(誰かいそうだしなぁ…ゆっくり浸かりたいし…混浴にするかな。)

ということで、混浴風呂へ。朝から混浴に入る人はいないと踏んだ優希、案の定誰もいなかったので、貸し切り状態だ。

(ま、あいつらも入って来ないだろうしいいだろ。しかし、朝風呂はいいねぇ…)

優希はかなり寛いでいた。昨日はドタバタしたので焦ったが、今日は特に何もなさそうなので優希はホッとした。

(こういう時に限って何か起こりそうなんだけどさ…あかんあかん、そんなこと考えたら、現実になっちまう。とりあえず今は、温泉にゆっくり浸かろう。)

優希は嫌な予感が的中することが多々あるが、今はそんなことを考えないことにした。せっかくの旅行が楽しめなくなる。今はボーッとしてるのが一番だ。と…

ガラガラガラ

誰か入って来た。優希は背中を向け見られないようにした。そして横目で誰が入って来たのか見た。入って来たのはなんと…

(え、み…美桜?嘘だろ…何で?)

入って来たのは美桜だった。着替えの場所で誰が入っているか、美桜も知っているが、それが優希だとは知らない筈…優希はより一層見られないように背中を向けた。

「あの…入っていいですか?」
「えっ…あ…はい。」

優希だと知らない美桜はゆっくり浸かった。優希はバレないように横目で見た。が、初めて見る美桜の体に優希は驚いた。

(美桜の体すげー…美桜おっぱいでかくねえか?暫く見てなかったし、服着てる時は全く思わなかったのに…これが着痩せか?)

優希は頭の中で模索していた。と…

「どうかしました?」
「えっ…」

バレたか?優希は目線を逸らした。

「何で背中向けてるんですか?大丈夫ですよ…こっち向いてください。」
「いや…」
(止めろ美桜、今の俺はまずいことになってるから…)
「ほーら…」
「いや…あ…」

美桜は優希と知らずに、前を向かせようとした。すると…

「えっ…ゆ…優希?」
「はぁ…」

ため息をつく優希と、優希と知って開いた口が塞がらない美桜…

「これはだな…」
「優希だったんだ…」
「そ…そうだよ。」
「優希…が…」

昨日の今日というのもあり、2人の間には気まずい空気が漂っていた。

夜明け前 ( 2020/08/22(土) 23:23 )