良き相談相手
優希たちはようやく部屋に入った。着いて早々に愛佳に呼ばれ、その後戻って入ろうと思ったら美桜に一部始終見られ…優希は振り回されてた。
(やっぱこういうのは、ちょっとしたトラブルあるよなきっと…)
優希はそう思った。巻き込まれたくないが、あって当然とも思うし…優希は複雑だった。それに今からが既に複雑だ。優希に気まずいメンバーが…
「ん?何だよ優希、さっきから下向いてるけど…何かあったんか?」
何かあったから下を向いているんだが…
「別に…何もねえよ。」
尚には知られないようにしないといけない…優希はそう思った。それは咲良も同じで…
(こんな優ちゃん久しぶりに見たな。何とかして私がサポートしないと…)
咲良はそう誓った。
「お兄ちゃんいる?」
外から美音が優希を呼んだ。
「優ちゃんいるよ。」
「ほんと?あのさ、ちょっと柊ちゃんと温泉入ってくるから。」
「何で俺限定なんだよ…」
「優希が覗きするかもって思ったんじゃない?」
「するか!妹だぞ?」
「怪しいなぁ…」
「それより俺も入ろっかな。」
「私も行こっと。」
「俺は飯食ってから入ろっかな。愛佳ちゃんと美桜ちゃんは?」
「私も後で。」
「私は気が向いたら…」
「えっ…愛佳ちゃん風呂嫌い?」
「違うわよ!」
「あ…そうだよね。ごめんごめん…」
「じゃ、入ってくるね。」
優希と咲良は温泉に…
「ねぇ優ちゃん。」
「何だ?」
「この旅行中にどちらかと付き合うの?」
「ああ。これ以上2人に苦しい思いさせたくないしな。」
「さっすが優ちゃん、ほんとは私も優ちゃんのこと好きなんだけどな…」
「あ…あん時…」
【私…待ってるから…今度はちゃんとしたお付き合いしようね?】
それはゴールデンウィークに約束していた。優希はそれすらも忘れていた。
「悪りぃ咲良…」
「ううん…いいよ別に。私決めたんだ、これから優ちゃんの役に立ちたいって…」
「咲良…」
「別に私が優ちゃんと釣り合わないとかじゃなくて、何だろ…優ちゃんを助けたいなぁって思ったんだ。」
「そうか。咲良が俺の良き相談相手か…悪くねえな。」
「優ちゃん…」
「ま…何かあったら相談するよ。」
「任せて!」
優希は咲良が益々頼りになるとそう感じた。そして…温泉のところに着いた。
「ん?ここ混浴あるんだ。」
「優ちゃん…混浴入ろ?」
「えっ…」
「優ちゃん…」
咲良は優希にキスをした。優希は驚いた。
「ん…咲良?」
「優ちゃん…いい?」
「入るか。」
「うん。」
優希と咲良は混浴へ…