その後優希と愛佳は旅館に戻って来た。入り口には咲良がいたが、明らかに表情は怒っていた。
「もう!二人とも身勝手な行動しないでよね?」
「悪りぃ悪りぃ…って愛佳も謝れよ?」
「ごめんね、優希が悪いから…」
「2人とも悪いの!」
「すいません…」
優希は久々に咲良を怒らせたと思った。咲良は怒らすと機嫌を取り戻すまでに時間がかかる…
(あちゃー、やっちまったなこれは…)
「咲良…後で話そか?」
「えっ…」
「優希?」
「咲良はさ、怒らすとやっかいなんだよ。まぁ俺はそれをすっかり忘れてたんだけどね…」
「優ちゃん…」
「そうなんだ…じゃあ私部屋に入ってるね。」
「あの部屋だけど、美音ちゃんと柊ちゃん以外はみんな同じ部屋だから。」
「柊と美音だけ別部屋か…」
「多分尚君がいると思うけど…」
「了解。じゃあ先入ってるね。」
愛佳は部屋に向かった。
「すまなかったな咲良…」
「ううん…私こそこんなんで怒っちゃってごめん…」
「同じ部屋か…」
「うん。」
「そんな部屋取れたよな。」
「でしょ〜?」
「ありがとな咲良。」
「うん。ねぇそれより美桜知らない?」
「美桜?いや〜見てないけど…あ、来た来た。」
「美桜〜!」
手を振る咲良だったが、明らか美桜の様子がおかしかった。優希は遠くからわかってしまった。
「もう美桜どこ行ってたの?」
「ごめん…」
「まぁ美桜も来たことだし部屋行こか?」
「行くか、美桜?」
美桜の目からは涙が溢れていた。優希、それに咲良はなぜ美桜が泣き出したかわからなかった。
「み…美桜どうしたの?」
「優…優希…」
「ん?どうした?」
「お…多田…さんと…つ…付き合うの…?」
「えっ…」
「優ちゃん…これって一体…」
「美桜…まさかあの場に…」
美桜は頷いた。
「はぁ…咲良すまん…」
「えっ…」
「さっきのこと話すな。これは尚・美音・柊には内緒にしてくれ、後愛佳にもな。」
「うん、わかった…」
優希はさっきの出来事を話した。
















