第1章
馴染めない美桜
優希たち一行はバスで旅館まで…席は美音と柊・愛佳と美桜・優希と尚・そして咲良は1人だ。

「新幹線は愛佳さんとで、バスは隣優希かよ…」
「お前ここに着いてから文句しか言ってないよな?」
「文句じゃねえけどさ…」
「優希、尚なんか何で連れて来たのさ?こんな愚痴しか言わない奴を…」
「ちょっとボロクソ言いすぎだよ…」
「ねぇ…何で連れて来たのさ?」
「まぁまぁ愛佳ちゃん落ち着いて、しばらくの辛抱だから…」
「辛抱って…」

どうやら咲良も尚のことあまり好印象持ってなさそうだ…確かに、駅であんなこと言ったから、咲良が見た尚の第一印象は最悪だろう。

「お兄ちゃん。」
「何だ?」
「その旅館って何時間ぐらいで着くの?」
「咲良に聞けよ。」
「さくちゃん、後どれくらい?」
「うーん、後1時間ぐらいかなぁ…」
「え〜、後1時間もあるの〜?」
「みーおんもしかして酔ったの?」
「うん…」
「あれ優ちゃん、美音ちゃん車酔い?」
「まあな、こいつ乗り物酔いすんだよ。美音には今結構酷かもな…美音大丈夫か?」
「何とか…」
「着くまで寝とけ、着いたら声掛けるから。」
「うん…」

美音は言われた通り寝た。静かにさせるために柊は咲良の隣に座った。

「しかし美音ちゃん、新幹線は大丈夫だったんかな…」
「確かにな。」
「みーおん新幹線では寝てましたよ。」
「そうか。もしかしたら、テンション高くてなってる可能性もあるからなぁ。」

しかし、この会話にまだ入れてないメンバーが…

「美桜?」
「ん?」

さっきから携帯ばかり見ている美桜…まだこの中に入るのに躊躇していた。

「遠慮せずに入ってこいよ?」
「うん…」
「大丈夫だよ、優希優しいじゃん?」
「はい…」
「美桜人見知りだもんね?」
「あれ?咲良そうだった?」
「優ちゃん知らなかった?」
「まぁ久しぶりに会ったら忘れるか…」
「だ…大丈夫だよ咲良…」
「そう?」
「まぁ楽しくいこ?ね、美桜ちゃん?」
「うん。」
「尚が言う台詞じゃねえな。」
「何でお前は…」
「優希に同意。」
「愛佳ちゃんまで…」
「そういや、お前もたまに『愛佳さん』って呼ぶよな?」
「え?それはたまたまじゃないか?」
「尚もうちに媚び売ってんのか?」
「違う違う。」
「信じれないな。」
「あらら…」

尚は頭を抱えるしかなかった。

夜明け前 ( 2020/08/20(木) 10:40 )