25話
翌朝、俺は麻衣に起こされた
白麻「たっくん、起きて!!、ほら早く!。」
たつき「ん・・・・?、おいおいいくらなんでも早いんじゃないか?まだ6時だぞ?」
すでに麻衣はいつもで出発できる服に着替えていた。
白麻「今日はデートだよ?、早く行きたいじゃん!。」
たつき「分かったよ。でも、出発は早くても7時な?」
白麻「え〜〜〜〜、」
たつき「いくら早く行ったってどこも開いてない。」
白麻「分かった・・・・・。」
そのあと俺はベッドから出て、7時には出発できるよにいろいろ準備した。一通り準備を終えるころには7時前になっていたのでそのまま麻衣と家を出た。そしてバスにのった。
たつき「麻衣が行きたがってた、お化け屋敷はどこにあるんだ?」
白麻「付き合い始める前にショッピングに行ったの覚えてる?」
たつき「ああ、あれか・・・・」
白麻「そのときいったところの近くだよ。」
たつき「そっか」
白麻「でも、できれば夕方に行ったほうが雰囲気出るよね?」
たつき「まぁ、お化け屋敷だからな・・・ってもしかして、」
白麻「そういうこと、夕方までいろんなところ行って時間をつぶそう!」
たつき「ああ、分かった。今日はデートだしな。」
白麻「たっくん、大好きだよ〜♪」
そういって麻衣は俺の方に頭をおいた。
そのまましばらくすると、目的地に着いた。
白麻「先に映画のチケットとってから他のお店まわらない?」
たつき「ああ、そうだな。」
そういって俺達は映画のチケットを買った。そして以前も麻衣と行った服店に向かった。そしてついた早々麻衣は・・
白麻「この服可愛い〜〜、どう?、似合う?」
たつき「おう、似合ってるぞ。」
白麻「さっきからキョロキョロしてどうしたの?」
たつき「い、いや、何でもない・・・」
もしかしたら以前のように近くに玲香や七瀬がいるかもしれないと恐れていた俺はずっとキョロキョロしていた。
たつき(どうやら、いないようだな。安心だな。)
俺はそう確信した。すると・・・・
あきら「お、たつきじゃん。」
小百合「あ、ほんとだ〜。」
たつき「あ、あきら!?」
白麻「あら、あきら。昨日の勉強会はお疲れさま。」
小百合「???」
あきら「ああ、小百合。その人はたつきの彼女でもあるけど俺の姉ちゃんでもあるんだよ。」
小百合「え!?お姉さん!?、こ、こんにちは!あきら君とお付き合いさせてもらっています井上小百合です。」
白麻「こんにちは、白石麻衣です。昨日の勉強会、あきらの隣に座ってた子でしょ?覚えてるよ♪」
たつき「ま、小百合が知らないのも無理ないよな、昨日はあきらと麻衣はしゃべらなかったもんな。」
あきら「それは姉ちゃんがたつきとしか話さなかったからだろ。」
白麻「あら、私のせい!?」
あきら「別にそんなこと言ってないだろ!」
白麻「そういうふうに聞こえるの!!」
たつき「はいはい、ストップ。姉弟喧嘩はそこまで、小百合の顔を見てみろ、あきら」
小百合の顔は完全にパニックという顔だった。
あきら「わ、悪かった。小百合・・」
小百合「ううん、大丈夫だよ。」
たつき「麻衣もムキになるな。」
白麻「はーい。」
あきら「あ、そういえば。姉ちゃん、そろそろ家に帰って来いよ。最近ずっとたつきの家にいるだろ?そろそろ父さんがキレそうなんだよ。」
白麻「あら、そうなんだ。」
たつき「いやいや、問題だろ。ヤバいんじゃねえか?」
あきら「ちょうど昨日のことなんだけどさ・・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昨日の夜。
あきら「ただいま〜。」
白石父「おう、帰ったか。勉強会はどうだった?」
あきら「思いのほか進んだよ。」
白石父「そうか、それで?」
あきら「ん?」
白石父「うちの長女はどこいったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
あきら「と、父さん落ち着いてよ。姉ちゃんなら友達の家じゃないのかな・・・多分。」
白石父「いつから、あの子は家にも帰ってこないような反抗娘になったんだぁぁぁぁ!!!!!!」
あきら「も、もう姉ちゃんも大学生なんだからいいじゃない?」
白石父「いいわけあるかぁぁぁぁぁ!!!、」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あきら「ということがあったんだ。」
たつき「マジか・・・・・・・」
あきら「いくらなんでも彼氏の家に泊まってるなんて言えないからな。」
たつき「そ、そうだな・・・・」
白麻「あらま、」
たつき「そんなのんきな反応してる場合かよ、今日は帰れよ?」
白麻「・・・・・分かった。」
たつき「んじゃ、そろそろ行くか。」
白麻「うん!」
たつき「んじゃ、二人も楽しめよ。」
あきら「おう、お前らもな。」
白麻「もちろん♪」
それから俺と麻衣はゲームセンターで時間をつぶしていた。その中でクレーンゲームをしていると、
白麻「あ〜〜〜、あのぬいぐるみほしいのに、とれない!!」
たつき「そう怒るなよ、」
そういって俺はクレーンゲームにお金を入れて、開始した。麻衣がほしそうにしていたぬいぐるみをプレゼントしたくて今までないくらいに慎重になっていた。そして、
白麻「わ〜〜、可愛い〜〜♪」
俺はぬいぐるみをとることに成功し、それを麻衣に渡した。
たつき「そんなに気に入ったか?」
白麻「うん!たっくんがとってくれたからなおさら気に入ったよ。」
たつき「そりゃ、うれいしいよ。」
白麻「たっくん二号も私のところに来れてうれしいって♪」
たつき「???」
白麻「この子の名前はたっくん二号だよ。」
たつき「麻衣のネーミングセンスが問われるな(笑)」
俺は少しだけ意地悪っぽく言ってみた。すると・・・・・
白麻「たっくんの意地悪!!、もう知らない!」
たつき「わ、悪かったよ。麻衣。」
白麻「じゃあ、あれ撮ろう?」
麻衣が指さした方向にはプリクラがあった。
たつき「ああ、分かったよ。」
そういって俺と麻衣はプリクラを撮った。撮った後、麻衣が一番気に入った写真は俺が後ろから麻衣を抱きしめてる写真だった。
白麻「これ、私の宝物にする。」
たつき「ああ、俺もだよ。」
プリクラを撮り終わったころには時間つぶしもいいぐらいになり、俺と麻衣は映画館に向かった。
その後、俺と麻衣「はジュースとポップコーンを買い、映画を見た。映画を見ている間、俺は睡魔と戦っていた。なぜなら、その映画のストーリーがいい言い方で王道、悪い言い方でありきたりと表すようなラブストーリーだったからだ。
そして、その映画が終わり、
白麻「あ〜、楽しかった。」
たつき「ああ、そうだな。」
白麻「たっくん、ずっと眠そうにしてたよね?」
たつき「え、いや、その、」
白麻「もう、ちゃんと見ててよ。」
たつき「ああ、悪かった。」
白麻「分かればよろしい。って、あれあきら達じゃない?」
たつき「あ、ほんとだ。」
俺と麻衣があきらと小百合に気づくと、むこうも俺達に気づいたようだ。
あきら「よっ!、姉ちゃんたちもさっきのラブストーリー見たのか?」
たつき「ああ、そうだよ。」
白麻「たっくん、寝てたくせに・・・」
小百合「あきらくんもなんですよ!、」
白麻「あきら、ひど〜い。そんな弟だとは思わなかったわ。」
あきら「たつきだって寝てたんだろ!?」
たつき「俺を巻き込むなよ。」
白麻「あ、そうだ、この後ボウリング行こうと思ってるんだけど小百合ちゃんたちもどお?」
小百合「私はいきたいけど・・・あきらくんは?」
あきら「ん?、小百合が行きたいなら行こうよ。」
小百合「うん!」
白麻「よし、じゃあ行こう!」
たつき「俺、初耳・・・」
俺は小さい声でつぶやいた。
ボウリング場についてからは二組に分かれてスコア対決をすることになった。
白麻「がんばろうね、たっくん!」
たつき「おう!。」
小百合「絶対勝とうね、あきらくん!」
あきら「任せろ!」
そうしてボウリングが始まった。お互い、一歩も引かない接戦だった。3ゲーム行い結果はというと・・・・・
奇跡的にスコアが全く一緒になり引き分けとなった。
あきら「引き分けか〜、」
たつき「楽しかったからいいいだろ。」
小百合「とっても楽しかったです!」
白麻「私も楽しかったよ!。また来たいな〜」
麻衣はそう言いながら俺のほうを見た。
たつき「ああ、また来よう。」
白麻「やった♪」
そして時間をみるともう夕方になっていたので俺と麻衣はお化け屋敷に向かうことになり、あきらたちも誘ったが二人はほかに行く場所があるらしくここで別れることになった。
そして俺と麻衣はお化け屋敷の前に来ていた。
白麻「予想以上いこわそうだね、たっくん。」
たつき「ああ、恐そうだ・・・・」
俺も麻衣もその予想以上の迫力に正直、恐れてた・・・
スタッフ「次のお客様どうぞ〜」
スタッフが笑顔で入口まで案内するが、その入り口はまさに恐怖の入り口だった。そしておれと麻衣は勇気を出してお化け屋敷に入った。
白麻「怖いよ〜、たっくん。」
麻衣がそういった瞬間、天井からお化けの人形が落ちてきて麻衣が驚き大号泣・・・・
たつき「麻衣落ち着けよ。大丈夫だから。」
白麻「たっくん・・・・・・」
終始泣きっぱなしの麻衣を抱きしめながらそのお化け屋敷を出た。
たつき「ああ〜、怖かった・・・・」
白麻「やっぱり、たっくんも怖かったんだね?」
たつき「いや、その、・・・・」
それから俺達は近くのビーチへ行った。
白麻「綺麗〜〜〜。」
たつき「ああ、綺麗だ。」
白麻「私とビーチ、どっちが綺麗?」
たつき「麻衣だよ。当たり前のこと聞くなよ。」
白麻「うれしいよ。またこようね?」
たつき「ああ、また来よう。」
そういって短いようで長い、一日が終わった。